「城山三郎が娘に語った戦争 井上紀子」を読む。
城山三郎氏は経済小説の開拓者であり、伝記小説、歴史小説も多く著している。
故・城山三郎(1927~2007)が70歳を過ぎて初めて語りだした、それまで「つらすぎて言えなかった」戦争体験の数々―。平和への痛切な願いをこめて、苦しい記憶を掘り起こしてでも「話さなければならないし、そのために生かされてきた」という思いが、いま最愛の娘によって受け継がれる。
城山三郎は海軍に志願入隊した。海軍特別幹部練習生として特攻隊である「伏龍部隊」に配属になり訓練中に終戦を迎えた。その訓練とはアメリカ軍の上陸を阻止するため、爆弾を付けた竹竿を持って浅瀬に潜み、待ち伏せし敵の船底めがけて突撃するものであった。勿論自爆訓練であった。
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