2015年5月16日土曜日

「遊楽としての近世天皇即位式 森田登代子」

「遊楽としての近世天皇即位式   森田登代子」を興味深く読む。
一般に天皇は庶民から遠い存在と考えられる。それは一時期である。
「厳粛な催し」といったイメージに包まれた天皇即位式。何と奈良時代から庶民も拝見した。絵画による近世江戸期、即位式の意外な実態とはどうか。思い思いにしゃべる大人たち、儀式品で遊ぶ童子、はたまた赤子に授乳をする女性まで、豊富な図像資料や当時の町触(市中掲示板)、公家日記の分析を駆使し、庶民にとって胸躍る遊楽であった即位式の姿を活写する。

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