「鍵・瘋癲老人日記 谷崎潤一郎」を読む。 この二つの小説は実は男性を戯画化した小説だ。 「鍵」:病をおしても愛するがやや冷たい妻郁子との喜びを優先する自虐的な老人。 瘋癲老人日記:死んでからも颯子(嫁)の足の下にいることを妄想して恍惚となる馬鹿な老人。 「鍵・瘋癲老人日記」は、「痴人の愛」「春琴抄」「お国と五平」の延長にある、女主人に仕えることにある種の喜びを感じる男性の世界を描く小説だ。
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