2019年4月3日水曜日

「城山三郎が娘に語った戦争 井上紀子」を読む。 城山三郎氏は経済小説の開拓者であり、伝記小説、歴史小説も多く著している。 故・城山三郎(1927~2007)が70歳を過ぎて初めて語りだした、それまで「つらすぎて言えなかった」戦争体験の数々―。平和への痛切な願いをこめて、苦しい記憶を掘り起こしてでも「話さなければならないし、そのために生かされてきた」という思いが、いま最愛の娘によって受け継がれる。 城山三郎は海軍に志願入隊した。海軍特別幹部練習生として特攻隊である「伏龍部隊」に配属になり訓練中に終戦を迎えた。その訓練とはアメリカ軍の上陸を阻止するため、爆弾を付けた竹竿を持って浅瀬に潜み、待ち伏せし敵の船底めがけて突撃するものであった。勿論自爆訓練であった。

「城山三郎が娘に語った戦争 井上紀子」を読む。
城山三郎氏は経済小説の開拓者であり、伝記小説、歴史小説も多く著している。
故・城山三郎(1927~2007)が70歳を過ぎて初めて語りだした、それまで「つらすぎて言えなかった」戦争体験の数々―。平和への痛切な願いをこめて、苦しい記憶を掘り起こしてでも「話さなければならないし、そのために生かされてきた」という思いが、いま最愛の娘によって受け継がれる。
城山三郎は海軍に志願入隊した。海軍特別幹部練習生として特攻隊である「伏龍部隊」に配属になり訓練中に終戦を迎えた。その訓練とはアメリカ軍の上陸を阻止するため、爆弾を付けた竹竿を持って浅瀬に潜み、待ち伏せし敵の船底めがけて突撃するものであった。勿論自爆訓練であった。

2018年10月24日水曜日

「戦場に散った野球人たち 早坂隆」を読む。 東京ドームの脇に「鎮魂の碑」という名の石碑がある。大東亜戦争(太平洋戦争)で戦死したプロ野球選手たちの御霊を鎮めることを目的として建立され、計六十九名の選手の名前が刻まれている。 本書では、この野球人たちの中から沢村栄、新富卯三郎、景浦将、吉原正喜、嶋清一、林安夫、石丸進一を選び、その生涯を紹介する。

「戦場に散った野球人たち 早坂隆」を読む。
東京ドームの脇に「鎮魂の碑」という名の石碑がある。大東亜戦争(太平洋戦争)で戦死したプロ野球選手たちの御霊を鎮めることを目的として建立され、計六十九名の選手の名前が刻まれている。
本書では、この野球人たちの中から沢村栄、新富卯三郎、景浦将、吉原正喜、嶋清一、林安夫、石丸進一を選び、その生涯を紹介する。

2018年10月14日日曜日

10月14日NHK日曜美術館「巨大な絵画にこめたもの~画家・遠藤彰子の世界~」を見る。 高さ3メートル以上の作品に挑む、現代日本を代表する画家の一人、遠藤彰子さん。彼女の創作現場に密着、多くの人を魅了する巨大な絵画にこめられた不思議な世界をひもとく。 遠藤彰子さんは、自然に囲まれた暮らしの中から生まれた動物や植物などの生き物と人間が共生するような作品。そして都市の中で暮らす内面の不安が生み出した作品などを描いてきたw。そして30年前からは、時空を超えたものを表現するため、巨大な絵画に挑んでいる。今年はこれまでの集大成と言える現代の神話のようなスケールの大きい作品。番組ではおよそ半年間の制作過程を追いながら遠藤ワールドの秘密とその思いに迫る。

10月14日NHK日曜美術館「巨大な絵画にこめたもの~画家・遠藤彰子の世界~」を見る。
高さ3メートル以上の作品に挑む、現代日本を代表する画家の一人、遠藤彰子さん。彼女の創作現場に密着、多くの人を魅了する巨大な絵画にこめられた不思議な世界をひもとく。
遠藤彰子さんは、自然に囲まれた暮らしの中から生まれた動物や植物などの生き物と人間が共生するような作品。そして都市の中で暮らす内面の不安が生み出した作品などを描いてきたw。そして30年前からは、時空を超えたものを表現するため、巨大な絵画に挑んでいる。今年はこれまでの集大成と言える現代の神話のようなスケールの大きい作品。番組ではおよそ半年間の制作過程を追いながら遠藤ワールドの秘密とその思いに迫る。

「14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還 澤地久枝」を読む。 「昭和」を見つめ、一貫して戦争や国家を問うてきた著者の原点となったのは、1945年、14歳での敗戦体験だった。 家族と渡った満州・吉林。敗戦後の難民生活は1年に及ぶ。「棄民」ともいうべき壮絶な日々、そして一家での日本への引き揚げ。  14歳という多感な少女が軍国少女となり、日に日に戦争に巻き込まれていく様を、自身の記憶と膨大な資料から丁寧に回顧し綴る。

「14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還 澤地久枝」を読む。
「昭和」を見つめ、一貫して戦争や国家を問うてきた著者の原点となったのは、1945年、14歳での敗戦体験だった。
家族と渡った満州・吉林。敗戦後の難民生活は1年に及ぶ。「棄民」ともいうべき壮絶な日々、そして一家での日本への引き揚げ。
 14歳という多感な少女が軍国少女となり、日に日に戦争に巻き込まれていく様を、自身の記憶と膨大な資料から丁寧に回顧し綴る。

2018年10月12日金曜日

「宮内庁御用達 鮫島敦 松葉仁」を読む。 「宮内庁御用達」は長い歴史を持つ。遠く奈良時代の昔から心づくしの良品が選ばれ、皇室に納められてきた。 著者は職人たちのこだわりと、品々に込められた想いを各地に探訪する。 皇室で使われている品々は、しばしば「宮内庁御用達」の表現で宣伝されている。 実は「宮内庁御用達」制度は戦後廃止され実態はベールに覆われている。 皇室における日々の献立は以外に質素である。 外国使節を接待する晩餐会などは特別の料理である。 著者は実際にそれぞれの店舗を訪れ調べ歩いた。 しかしこれ等は必ずしも「宮内庁御用達」の品物とは異なる可能性がある。 ○ この書では例えば、松前屋の昆布、宮本商工の銀食器、キッコーマン、川島織物、魚治の鮒寿司、小野原本店のからすみ、タングロン北海道のめんつゆ、本田味噌本店などである。

「宮内庁御用達 鮫島敦 松葉仁」を読む。
「宮内庁御用達」は長い歴史を持つ。遠く奈良時代の昔から心づくしの良品が選ばれ、皇室に納められてきた。
著者は職人たちのこだわりと、品々に込められた想いを各地に探訪する。
皇室で使われている品々は、しばしば「宮内庁御用達」の表現で宣伝されている。
実は「宮内庁御用達」制度は戦後廃止され実態はベールに覆われている。
皇室における日々の献立は以外に質素である。
外国使節を接待する晩餐会などは特別の料理である。
著者は実際にそれぞれの店舗を訪れ調べ歩いた。
しかしこれ等は必ずしも「宮内庁御用達」の品物とは異なる可能性がある。
○ この書では例えば、松前屋の昆布、宮本商工の銀食器、キッコーマン、川島織物、魚治の鮒寿司、小野原本店のからすみ、タングロン北海道のめんつゆ、本田味噌本店などである。

「ディズニーランドという聖地 能登路雅子」を読む。 ○ カリフォルニアの「魔法の王国」ディズニーランドとは、いったい何なのか。「ディズニーの国」との深いかかわりを通してその表と裏を知り尽くした著者が、絶大な人気の秘密を考察し、そこに満ちるアメリカの過去と未来、ファンタジーと超リアリズムを鋭く解剖する。「ディズニーの国」の東京・パリ進出にも説き及ぶ新鮮なアメリカ文化論である。 ○ 1955年カリフォルニアに開園したディズニーランドは、ウォルト・ディズニーが過酷な自然・家庭環境の中で過ごした少年時代の反映であり、それ故に周囲の反対を押し切り、実現させた、「あらゆる世代の子どもが楽しめる」安全で清潔な夢の国であった。 ○ 著者はアメリカ在住中何回もカリフォルニアのディズニーランドを訪れる。 その後日本でディズニーランドが開園することになり、著者は嘱託として千葉県浦安の東京ディズニーランドにランドに派遣される。 ○ 1983年東京ディズニーランドが開園する。今や日本人のみならず外国旅行者の来園も相当数ある。

「ディズニーランドという聖地 能登路雅子」を読む。
○ カリフォルニアの「魔法の王国」ディズニーランドとは、いったい何なのか。「ディズニーの国」との深いかかわりを通してその表と裏を知り尽くした著者が、絶大な人気の秘密を考察し、そこに満ちるアメリカの過去と未来、ファンタジーと超リアリズムを鋭く解剖する。「ディズニーの国」の東京・パリ進出にも説き及ぶ新鮮なアメリカ文化論である。
○ 1955年カリフォルニアに開園したディズニーランドは、ウォルト・ディズニーが過酷な自然・家庭環境の中で過ごした少年時代の反映であり、それ故に周囲の反対を押し切り、実現させた、「あらゆる世代の子どもが楽しめる」安全で清潔な夢の国であった。
○ 著者はアメリカ在住中何回もカリフォルニアのディズニーランドを訪れる。
その後日本でディズニーランドが開園することになり、著者は嘱託として千葉県浦安の東京ディズニーランドにランドに派遣される。
○ 1983年東京ディズニーランドが開園する。今や日本人のみならず外国旅行者の来園も相当数ある。

2018年10月11日木曜日

「バナナと日本人 フィリピン農園と食卓のあいだ  鶴見良行」を読む。 ○スーパーマーケットや八百屋の店頭に並ぶバナナの九割を生産するのがフィリピンのミンダダナオ島である。 その大農園で何が起きているか。かつて王座にあった台湾、南米産に代わるフィリピン産バナナの登場の裏で何が進行したのか。 ○ 元々ココナッツ椰子や米を栽培していたミンダナオの農民たちは、多国籍企業と契約、強制によりバナナを栽培せざるを得なくなた。 ○ また飛行機による農薬散布は農民の健康を蝕んでいる。 安くて甘いバナナも、ひと皮むけば、そこには多国籍企業の暗躍、農園労働者の貧苦、さらに明治以来の日本と東南アジアの歪んだ関係が鮮やかに浮かび上がる。

「バナナと日本人 フィリピン農園と食卓のあいだ  鶴見良行」を読む。
○スーパーマーケットや八百屋の店頭に並ぶバナナの九割を生産するのがフィリピンのミンダダナオ島である。
その大農園で何が起きているか。かつて王座にあった台湾、南米産に代わるフィリピン産バナナの登場の裏で何が進行したのか。
○ 元々ココナッツ椰子や米を栽培していたミンダナオの農民たちは、多国籍企業と契約、強制によりバナナを栽培せざるを得なくなた。
○ また飛行機による農薬散布は農民の健康を蝕んでいる。
安くて甘いバナナも、ひと皮むけば、そこには多国籍企業の暗躍、農園労働者の貧苦、さらに明治以来の日本と東南アジアの歪んだ関係が鮮やかに浮かび上がる。