「揺れるユダヤ人国家 ポスト・シオニズム 立山良司」を読む。
○ シオニズムは「シオン主義」でありイスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しよう考えであった。イスラエルか建国されてから、どのような問題があるのだろうか。
○ イスラエルはアラブ諸国との平和が進む中、「選民の国」「正義の国」というアイデンティティも揺らぎが出てきた。独立半世紀イスラエルの行方はどうなるのか。
イスラエル中央統計局のデータによれば1997年末時点で、イスラエルには約110万人のパレスチナ・アラブ人がいる。
○ 日本人は「ユダヤ人論」を語るが本当の実態をよく知らない。
ユダヤ人といえば、みな熱心なユダヤ教徒で一枚岩を誇る民族、と思いがちだ。しかし例えば、建国半世紀のイスラエルは、百余国からのユダヤ人移民をかかえるマルチ・エスニック社会であり、ヨーロッパ系とアジア・アフリカ系の対立も激しい。
○ ユダヤ系アメリカ人は、イスラエルの強力な支持母体であるが、イスラエルのユダヤ人との間には微妙なギャップが存在する(「ガラス越しのキス」)。アメリカのユダヤ人の方がよりイスラエルを無批判に支持する傾向があり(遠隔地ナショナリズム)、対パレスチナではより強硬な態度が支持する傾向がある。
○ イスラエルでは世俗化、脱宗教化が進む一方で、宗教回帰現象も起きている。中東和平に対する考えも一様ではない。
2018年9月30日日曜日
「揺れるユダヤ人国家 ポスト・シオニズム 立山良司」を読む。 ○ シオニズムは「シオン主義」でありイスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しよう考えであった。イスラエルか建国されてから、どのような問題があるのだろうか。 ○ イスラエルはアラブ諸国との平和が進む中、「選民の国」「正義の国」というアイデンティティも揺らぎが出てきた。独立半世紀イスラエルの行方はどうなるのか。 イスラエル中央統計局のデータによれば1997年末時点で、イスラエルには約110万人のパレスチナ・アラブ人がいる。 ○ 日本人は「ユダヤ人論」を語るが本当の実態をよく知らない。 ユダヤ人といえば、みな熱心なユダヤ教徒で一枚岩を誇る民族、と思いがちだ。しかし例えば、建国半世紀のイスラエルは、百余国からのユダヤ人移民をかかえるマルチ・エスニック社会であり、ヨーロッパ系とアジア・アフリカ系の対立も激しい。 ○ ユダヤ系アメリカ人は、イスラエルの強力な支持母体であるが、イスラエルのユダヤ人との間には微妙なギャップが存在する(「ガラス越しのキス」)。アメリカのユダヤ人の方がよりイスラエルを無批判に支持する傾向があり(遠隔地ナショナリズム)、対パレスチナではより強硬な態度が支持する傾向がある。 ○ イスラエルでは世俗化、脱宗教化が進む一方で、宗教回帰現象も起きている。中東和平に対する考えも一様ではない。
2018年9月29日土曜日
「浮世絵で読む、江戸の四季とならわし 赤坂治績」を読む。 ○ 江戸時代の四季の生活が北斎や広重等の浮世絵でビジュアルに描かれており江戸時代の庶民のの習わしがよく分かる浮世絵歳時記である。浮世絵も豊富で、江戸庶民の生活を読み解いてくれているのも楽しい。作者の薀蓄を聴きながら、ゆったりと江戸の町を散歩しているような気分になれる本である。 ○ 中世では現世は「憂世」であった、それが江戸時代には「浮世」になった。江戸時代の庶民は人生を楽しんだようだ。 江戸時代の生活や習わしが正月から大晦日まで順を追って書かれている。 ○ 正月は萬歳芸に笑い転げ、春は着物の裾をからげて潮干狩り、夏はミニチュアの富士に詣で、鰻を食す。秋は長屋総出で井戸さらい、師走の煤払いが終われば持ちをついて年神を待つ。これが庶民のならわしであった。
「浮世絵で読む、江戸の四季とならわし 赤坂治績」を読む。
○ 江戸時代の四季の生活が北斎や広重等の浮世絵でビジュアルに描かれており江戸時代の庶民のの習わしがよく分かる浮世絵歳時記である。浮世絵も豊富で、江戸庶民の生活を読み解いてくれているのも楽しい。作者の薀蓄を聴きながら、ゆったりと江戸の町を散歩しているような気分になれる本である。
○ 中世では現世は「憂世」であった、それが江戸時代には「浮世」になった。江戸時代の庶民は人生を楽しんだようだ。
江戸時代の生活や習わしが正月から大晦日まで順を追って書かれている。
○ 正月は萬歳芸に笑い転げ、春は着物の裾をからげて潮干狩り、夏はミニチュアの富士に詣で、鰻を食す。秋は長屋総出で井戸さらい、師走の煤払いが終われば持ちをついて年神を待つ。これが庶民のならわしであった。
「インパール 高木俊朗」を読む。 著者は従軍記者としてインパール作戦をつぶさに見た。 そして、犠牲となった人間の無念。敗戦後は部下に責任転嫁し、事実を歪曲した軍人を史実に基づいた考証と静かなる気迫で描いた。 ○ インパール作戦1944年(昭和19年)3月に日本陸軍により開始され7月初旬まで継続された、援蒋ルートの遮断を戦略目的としてインド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦のことである。作戦に参加した殆どの日本兵が死亡したため、現在では史上最悪の作戦と呼ばれる。 ○ 戦死約26,000、戦病死約30,000の命を落としたインパール作戦は太平洋戦争における敗勢を立なおす為、功名心に気負いたった軍司令官・牟田口廉也中将の下、インパール作戦という無謀な、神がかり的作戦が行われた。 質量共に絶対多数を誇る英印軍の前に徒らに犠牲を重ね敗北した。 司令官牟田口廉也中将はインパール作戦敗北の責任を部下に押し付けた。
「インパール 高木俊朗」を読む。
著者は従軍記者としてインパール作戦をつぶさに見た。
そして、犠牲となった人間の無念。敗戦後は部下に責任転嫁し、事実を歪曲した軍人を史実に基づいた考証と静かなる気迫で描いた。
○ インパール作戦1944年(昭和19年)3月に日本陸軍により開始され7月初旬まで継続された、援蒋ルートの遮断を戦略目的としてインド北東部の都市インパール攻略を目指した作戦のことである。作戦に参加した殆どの日本兵が死亡したため、現在では史上最悪の作戦と呼ばれる。
○ 戦死約26,000、戦病死約30,000の命を落としたインパール作戦は太平洋戦争における敗勢を立なおす為、功名心に気負いたった軍司令官・牟田口廉也中将の下、インパール作戦という無謀な、神がかり的作戦が行われた。
質量共に絶対多数を誇る英印軍の前に徒らに犠牲を重ね敗北した。
司令官牟田口廉也中将はインパール作戦敗北の責任を部下に押し付けた。
「イギリス名宰相物語 小林章夫」を読む。 ○ イギリス事情に詳しい英文学者の小林章夫氏がイギリスの有名首相について語る。 賢人、名将、文人、艶福家――世界初の宰相ウォルポールからチャーチルまで、大英帝国を率いたリーダーたちの人間像とは。多彩な逸話、名言でつづる物語である。 名宰相どの方も魅力的な人物であり、また彼らが有していた豊かな教養には驚かされる。 ●ロバート・ウォルポール―― 平和を貫いた男の現実主義。議院内閣制を確立した。 ●ウイリアム・ピット―― 大ピット、インド帰りの家から生まれた首相。七年戦争の主導者である。その息子の父と同名「小ピット」ウイリアム・ピット清廉潔白な政治家。 ● ウェリントン公爵(本名アーサー・ウエズリー)―― ネルソンと並ぶ名将、ワーテルローの戦いでナポレオン軍を撃破、戦争の英雄から首相へ。 ● ベンジャミン・ディズレイリ―― ユダヤ系の帝国主義者。ロスチャイルドとの結びつき。 ● ウイリアム・グラッドストン―― お4度内閣を組閣、娼婦が大好きな精力家、精力旺盛な自由主義者。 ● ロイド・ジョージ―― ウェールズが生んだ首相、第一次世界大戦を乗り越えた。 ● ウインストン・チャーチルーー 第一次世界大戦で数々の大臣、第二次世界大戦で首相として勝利に導く。ノーベル文学賞を受賞した。国葬で送られた首相。 ● マーガレット・サッチャー ーー イギリス経済を回復させた、「鉄の女」と呼ばれた。 ● トニー・ブレア ーー アイルランドとイギリスの抗争を和平解決した。
「イギリス名宰相物語 小林章夫」を読む。
○ イギリス事情に詳しい英文学者の小林章夫氏がイギリスの有名首相について語る。
賢人、名将、文人、艶福家――世界初の宰相ウォルポールからチャーチルまで、大英帝国を率いたリーダーたちの人間像とは。多彩な逸話、名言でつづる物語である。
名宰相どの方も魅力的な人物であり、また彼らが有していた豊かな教養には驚かされる。
●ロバート・ウォルポール―― 平和を貫いた男の現実主義。議院内閣制を確立した。
●ウイリアム・ピット―― 大ピット、インド帰りの家から生まれた首相。七年戦争の主導者である。その息子の父と同名「小ピット」ウイリアム・ピット清廉潔白な政治家。
● ウェリントン公爵(本名アーサー・ウエズリー)―― ネルソンと並ぶ名将、ワーテルローの戦いでナポレオン軍を撃破、戦争の英雄から首相へ。
● ベンジャミン・ディズレイリ―― ユダヤ系の帝国主義者。ロスチャイルドとの結びつき。
● ウイリアム・グラッドストン―― お4度内閣を組閣、娼婦が大好きな精力家、精力旺盛な自由主義者。
● ロイド・ジョージ―― ウェールズが生んだ首相、第一次世界大戦を乗り越えた。
● ウインストン・チャーチルーー 第一次世界大戦で数々の大臣、第二次世界大戦で首相として勝利に導く。ノーベル文学賞を受賞した。国葬で送られた首相。
● マーガレット・サッチャー ーー イギリス経済を回復させた、「鉄の女」と呼ばれた。
● トニー・ブレア ーー アイルランドとイギリスの抗争を和平解決した。
2018年9月28日金曜日
「ネイティブ・アメリカン先住民族社会の現在 鎌田遵」を読む。 ○ ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の歴史・文化・社会を見ることで、アメリカ社会が内包する闇を浮かび上がらせる事ができる。 ○ 土地を奪われ、排除と同化を強いられてきたネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)たちは、今もなお社会の最底辺で困難な生活を送っている。 ○ ネイティブ・アメリカンが現在抱える諸問題の多くは、極度の経済難に起因している。 ○ 2000年度の国勢調査によるとネイティブ・アメリカンの人口は24,759,956人、アメリカ国民全体の中でわずか0.91%である。しかし、300以上の居留地と、500以上の部族がある。 ○ フォート・モハベ族の元部族長の妻が語る「わたしたちが先祖代々暮らしている土地にゲストを住まわせてあげているのに、まだ一度も家賃を払ってもらっていません。いつか払ってくれるといいのだけれども」という言葉がある。彼女の言う「家賃」とは「敬意」である。
「ネイティブ・アメリカン先住民族社会の現在 鎌田遵」を読む。
○ ネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)の歴史・文化・社会を見ることで、アメリカ社会が内包する闇を浮かび上がらせる事ができる。
○ 土地を奪われ、排除と同化を強いられてきたネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民)たちは、今もなお社会の最底辺で困難な生活を送っている。
○ ネイティブ・アメリカンが現在抱える諸問題の多くは、極度の経済難に起因している。
○ 2000年度の国勢調査によるとネイティブ・アメリカンの人口は24,759,956人、アメリカ国民全体の中でわずか0.91%である。しかし、300以上の居留地と、500以上の部族がある。
○ フォート・モハベ族の元部族長の妻が語る「わたしたちが先祖代々暮らしている土地にゲストを住まわせてあげているのに、まだ一度も家賃を払ってもらっていません。いつか払ってくれるといいのだけれども」という言葉がある。彼女の言う「家賃」とは「敬意」である。
2018年9月27日木曜日
「「風と共に去りぬ」のアメリカ 青木冨貴子」を読む。 ○ アメリカ南部にについて知りたい人、小説「風と共に去りぬ」や映画「風と共に去りぬ」を見た世代も、「アメリカ」を深く知りたいなら読むべき一冊であろう。 ○ 人種・民族のるつぼのアメリカでは、共生と軋轢が日常である。人々は心の奥深くでこれをどう考えているのか。著者はアトランタをはじめ各地を旅し、世界的大ベストセラー「風と共に去りぬ」を生んだ南部の土壌を、豊富なインタビューで描き出すことにより、人種間の複雑な思いを明らかにしていく。さらには、いまも続く北部との違いも浮かび上がった。 ○ 著者がアトランタで「風と共に去りぬ」の取材すると、黒人たちの反応の厳しさには胸をつかれる思いであった。 ○ アトランタは「風と共に去りぬ」の舞台として知られる。しかし、世界中に熱烈なファンを持つこの物語も、黒人の間では大きな批判や波紋を巻き起こしてきた。著者は豊富なインタビューで南部の土壌を描き出すことにより、この小説と映画の裏にあるアメリカの人種問題の複雑さを明らかにする。 ○ 「風と共に去りぬ」で繰返し攻撃する対象は北部の白人(ヤンキー)である。南北戦争で敗北した南部の思想では、北部人が黒人んを堕落させた。南部の白人は善良と言う思想である。
「「風と共に去りぬ」のアメリカ 青木冨貴子」を読む。
○ アメリカ南部にについて知りたい人、小説「風と共に去りぬ」や映画「風と共に去りぬ」を見た世代も、「アメリカ」を深く知りたいなら読むべき一冊であろう。
○ 人種・民族のるつぼのアメリカでは、共生と軋轢が日常である。人々は心の奥深くでこれをどう考えているのか。著者はアトランタをはじめ各地を旅し、世界的大ベストセラー「風と共に去りぬ」を生んだ南部の土壌を、豊富なインタビューで描き出すことにより、人種間の複雑な思いを明らかにしていく。さらには、いまも続く北部との違いも浮かび上がった。
○ 著者がアトランタで「風と共に去りぬ」の取材すると、黒人たちの反応の厳しさには胸をつかれる思いであった。
○ アトランタは「風と共に去りぬ」の舞台として知られる。しかし、世界中に熱烈なファンを持つこの物語も、黒人の間では大きな批判や波紋を巻き起こしてきた。著者は豊富なインタビューで南部の土壌を描き出すことにより、この小説と映画の裏にあるアメリカの人種問題の複雑さを明らかにする。
○ 「風と共に去りぬ」で繰返し攻撃する対象は北部の白人(ヤンキー)である。南北戦争で敗北した南部の思想では、北部人が黒人んを堕落させた。南部の白人は善良と言う思想である。