2018年9月30日日曜日

「揺れるユダヤ人国家  ポスト・シオニズム 立山良司」を読む。 ○ シオニズムは「シオン主義」でありイスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しよう考えであった。イスラエルか建国されてから、どのような問題があるのだろうか。 ○ イスラエルはアラブ諸国との平和が進む中、「選民の国」「正義の国」というアイデンティティも揺らぎが出てきた。独立半世紀イスラエルの行方はどうなるのか。 イスラエル中央統計局のデータによれば1997年末時点で、イスラエルには約110万人のパレスチナ・アラブ人がいる。 ○ 日本人は「ユダヤ人論」を語るが本当の実態をよく知らない。 ユダヤ人といえば、みな熱心なユダヤ教徒で一枚岩を誇る民族、と思いがちだ。しかし例えば、建国半世紀のイスラエルは、百余国からのユダヤ人移民をかかえるマルチ・エスニック社会であり、ヨーロッパ系とアジア・アフリカ系の対立も激しい。 ○ ユダヤ系アメリカ人は、イスラエルの強力な支持母体であるが、イスラエルのユダヤ人との間には微妙なギャップが存在する(「ガラス越しのキス」)。アメリカのユダヤ人の方がよりイスラエルを無批判に支持する傾向があり(遠隔地ナショナリズム)、対パレスチナではより強硬な態度が支持する傾向がある。 ○ イスラエルでは世俗化、脱宗教化が進む一方で、宗教回帰現象も起きている。中東和平に対する考えも一様ではない。

「揺れるユダヤ人国家  ポスト・シオニズム 立山良司」を読む。
○ シオニズムは「シオン主義」でありイスラエルの地(パレスチナ)に故郷を再建しよう考えであった。イスラエルか建国されてから、どのような問題があるのだろうか。
○ イスラエルはアラブ諸国との平和が進む中、「選民の国」「正義の国」というアイデンティティも揺らぎが出てきた。独立半世紀イスラエルの行方はどうなるのか。
イスラエル中央統計局のデータによれば1997年末時点で、イスラエルには約110万人のパレスチナ・アラブ人がいる。
○ 日本人は「ユダヤ人論」を語るが本当の実態をよく知らない。
ユダヤ人といえば、みな熱心なユダヤ教徒で一枚岩を誇る民族、と思いがちだ。しかし例えば、建国半世紀のイスラエルは、百余国からのユダヤ人移民をかかえるマルチ・エスニック社会であり、ヨーロッパ系とアジア・アフリカ系の対立も激しい。
○ ユダヤ系アメリカ人は、イスラエルの強力な支持母体であるが、イスラエルのユダヤ人との間には微妙なギャップが存在する(「ガラス越しのキス」)。アメリカのユダヤ人の方がよりイスラエルを無批判に支持する傾向があり(遠隔地ナショナリズム)、対パレスチナではより強硬な態度が支持する傾向がある。
○ イスラエルでは世俗化、脱宗教化が進む一方で、宗教回帰現象も起きている。中東和平に対する考えも一様ではない。

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