「現人神の創作者たち 山本七平」を3か月間真摯に精読し読了する。
畏れ多くも昭和天皇陛下は1946年元旦に次のお言葉を述べられた。
「天皇を以て現御神とするは架空なる観念。皇室は国民と信頼関係にある。」
「現人神」の概念自体は古事記、日本書紀、万葉集以来存在した。それは牧歌的な神話、文学的レベルであった。歴史的に天皇は長らく仏教徒であられせられた。現人神の概念が国を律するイデオロギーに発展する歴史は極めて浅い。江戸時代に幕府が便宜的に体制の学とした山崎安斎を始祖とする朱子学の一派の思想体系であった。昭和初期に軍部が昭和天皇陛下の
ご意志に反しこの思想を利用したのは慚愧の極みである。
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