「日本軍と日本兵 一ノ瀬俊也」を読む。
日本軍、特に日本陸軍の実像をどうとらえるべきなのか、本書は、戦争のもう一方の当事者である米軍が軍内部で出していた広報誌『Intelligence Bulletin(『情報広報』)を用いて、彼らが、日本軍、そして日本人をどうとらえていたかを探る。
○ 『情報広報』には、例えば、日本人はLとRの区別がつかないので、戦場で日本人か中国人か判別がつかない場合には、それらが入った文章を言わせることといったことが書かれている。
○ また、日本兵個人の特徴として、規律は良好、準備された防御では死ぬまで戦う、とある一方で、予想していなかったことに直面するとパニックに陥る、自分で物を考えないといった分析がされている。
○ さらに、日本の兵士らがじつはさまざまな不平不満を抱えていて、投降させることもできた、といったことが書かれている。
○ 戦後、日本人が占領軍に従順だったのは、確かに民主主義という理想もあるが、経済的混乱に無策な日本政府を信用せず、占領軍総司令部を危機解決の最高権威と見たからである。
○ 戦時の日本兵の直系の子孫である私たちも同じ立場におかれれば、同じように行動するかも知れない。
2018年10月1日月曜日
「日本軍と日本兵 一ノ瀬俊也」を読む。 日本軍、特に日本陸軍の実像をどうとらえるべきなのか、本書は、戦争のもう一方の当事者である米軍が軍内部で出していた広報誌『Intelligence Bulletin(『情報広報』)を用いて、彼らが、日本軍、そして日本人をどうとらえていたかを探る。 ○ 『情報広報』には、例えば、日本人はLとRの区別がつかないので、戦場で日本人か中国人か判別がつかない場合には、それらが入った文章を言わせることといったことが書かれている。 ○ また、日本兵個人の特徴として、規律は良好、準備された防御では死ぬまで戦う、とある一方で、予想していなかったことに直面するとパニックに陥る、自分で物を考えないといった分析がされている。 ○ さらに、日本の兵士らがじつはさまざまな不平不満を抱えていて、投降させることもできた、といったことが書かれている。 ○ 戦後、日本人が占領軍に従順だったのは、確かに民主主義という理想もあるが、経済的混乱に無策な日本政府を信用せず、占領軍総司令部を危機解決の最高権威と見たからである。 ○ 戦時の日本兵の直系の子孫である私たちも同じ立場におかれれば、同じように行動するかも知れない。
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