「三国志の風景 小松健一」を読む。
○ 英雄・豪傑たちが活躍した中国の大地―『三国志』ファンならずとも、一度は訪ねてみたい憧れの地であろう。中国大陸の雄大な風景とそこに生きる中国民衆の表情を精力的に撮影・取材した気鋭の写真家が、カラー写真とエッセイで歴史のロマンを描き出す。旅の魅力に満ちた岩波新書初のカラー版写真集。井波律子「民衆世界の三国志」併載されている。
○本書は、カラー写真を多用しながら三国志にまつわる史跡や土地を紹介した旅行記である。
○ 三国時代は、中国の時代区分の一つ。広義では黄巾の乱の蜂起(184年)による漢朝の動揺から西晋による中国再統一(280年)までを指し、狭義では後漢滅亡(220年)から晋が天下を統一した280年までを指し、最狭義では三国が鼎立した222年から蜀漢が滅亡した263年までを指す。
著者の1991年の取材。3万2000カットも撮影した中から厳選された写真が使われている。
○ 著者は劉備の生まれた土地に残る廟、曹操が袁紹を破った官渡の古戦場、劉備が孔明を迎えた場所である三顧堂、孔明の南蛮征伐にまつわる土地などなどを訪れる。
三国志ファンはたまらない場所ばかりで、ロマンをかき立てられる。
写真がメインだが、文章もそれなりの量があり、旅の苦労、出会った人々、食べものなどについても述べる。
○ かって日本は遣唐使の時代のみならず、仏教をはじめ書も、詩歌も、陶磁器も多くの文化を中国から受け恩恵を受けてきた。
昭和の初め日本は中国を侵略した事は事実である。私たちは再び過ちを繰り返してはならないのだ。
2018年4月24日火曜日
「三国志の風景 小松健一」を読む。 ○ 英雄・豪傑たちが活躍した中国の大地―『三国志』ファンならずとも、一度は訪ねてみたい憧れの地であろう。中国大陸の雄大な風景とそこに生きる中国民衆の表情を精力的に撮影・取材した気鋭の写真家が、カラー写真とエッセイで歴史のロマンを描き出す。旅の魅力に満ちた岩波新書初のカラー版写真集。井波律子「民衆世界の三国志」併載されている。 ○本書は、カラー写真を多用しながら三国志にまつわる史跡や土地を紹介した旅行記である。 ○ 三国時代は、中国の時代区分の一つ。広義では黄巾の乱の蜂起(184年)による漢朝の動揺から西晋による中国再統一(280年)までを指し、狭義では後漢滅亡(220年)から晋が天下を統一した280年までを指し、最狭義では三国が鼎立した222年から蜀漢が滅亡した263年までを指す。 著者の1991年の取材。3万2000カットも撮影した中から厳選された写真が使われている。 ○ 著者は劉備の生まれた土地に残る廟、曹操が袁紹を破った官渡の古戦場、劉備が孔明を迎えた場所である三顧堂、孔明の南蛮征伐にまつわる土地などなどを訪れる。 三国志ファンはたまらない場所ばかりで、ロマンをかき立てられる。 写真がメインだが、文章もそれなりの量があり、旅の苦労、出会った人々、食べものなどについても述べる。 ○ かって日本は遣唐使の時代のみならず、仏教をはじめ書も、詩歌も、陶磁器も多くの文化を中国から受け恩恵を受けてきた。 昭和の初め日本は中国を侵略した事は事実である。私たちは再び過ちを繰り返してはならないのだ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿