「近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻 山本義隆」を深刻に読む。
○ 1853年黒船来航がもたらしたエネルギー革命で始まる近代日本は、国主導の科学技術振興による「殖産興業・富国強兵」「高度国防国家建設」「経済成長・国際競争」と国民一丸となった総力戦体制として一五〇年続いた。
○ 今や日本近代化の歩みに再考を迫る時になった。
明治以来、軍官学の歪んだもたれあいで成り立ってきた「技術大国日本」の神話が、福島第一原子力発電所の事故で「オーバーラン」し、東芝に象徴される電機メーカーの衰退で終焉した。
○ 国策として推進してきた原子力開発は完全に破綻した。
増殖炉「もんじゅ」は1995年に大事故を繰り返し2016年に廃炉が決定された。総額1兆784億円の浪費であった。
○ 2011年3月11日の福島原子力発電所に事故は全電源喪失による爆発事故である。
今も原子炉は融解し永久に核放射能を出し続けているのだ。東京電力の発表によると対策の凍土遮水壁については完全に失敗した。
○ 原子力発電所事故は、今まで人類が経験した事故とは完全に次元が異なるのだ。
○ 福島の事故は明治以来、国家目的としてきた「国富」の概念の、根底的な転換を迫っているのである。
日本科学史の転換点である今日までをまとめ、今後の日本の科学が向かうべき方向を考察すべきである。
2018年4月26日木曜日
「近代日本一五〇年 科学技術総力戦体制の破綻 山本義隆」を深刻に読む。 ○ 1853年黒船来航がもたらしたエネルギー革命で始まる近代日本は、国主導の科学技術振興による「殖産興業・富国強兵」「高度国防国家建設」「経済成長・国際競争」と国民一丸となった総力戦体制として一五〇年続いた。 ○ 今や日本近代化の歩みに再考を迫る時になった。 明治以来、軍官学の歪んだもたれあいで成り立ってきた「技術大国日本」の神話が、福島第一原子力発電所の事故で「オーバーラン」し、東芝に象徴される電機メーカーの衰退で終焉した。 ○ 国策として推進してきた原子力開発は完全に破綻した。 増殖炉「もんじゅ」は1995年に大事故を繰り返し2016年に廃炉が決定された。総額1兆784億円の浪費であった。 ○ 2011年3月11日の福島原子力発電所に事故は全電源喪失による爆発事故である。 今も原子炉は融解し永久に核放射能を出し続けているのだ。東京電力の発表によると対策の凍土遮水壁については完全に失敗した。 ○ 原子力発電所事故は、今まで人類が経験した事故とは完全に次元が異なるのだ。 ○ 福島の事故は明治以来、国家目的としてきた「国富」の概念の、根底的な転換を迫っているのである。 日本科学史の転換点である今日までをまとめ、今後の日本の科学が向かうべき方向を考察すべきである。
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