「日本国家の起源 井上光貞」を読む。
○ 日本国家の起源については、今日なお幾多の解明されるべき問題が残されている。
本書は、これまでの歴史学の成果を検討しながら、日本に唯一の統一組織が成立した時期、その経過を描き、さらに国家統一をうながしたものは何であったかを追求する。
○「日本に英雄時代はあったか」「国土統一者は征服王朝か」など、本質的な問題に考察を加える。日本は4、5世紀に英雄時代を経験した。
○ 応仁朝は大規模御陵が造成され、天皇制度の起源んであったとされる。
○ 前篇が歴史書と史実の検証にとどまるのに対し、後篇は「社会の内部構造」を踏まえ日本の国家の起源についての二つの所論をとりあげる。一つは「階級国家論を前提とした英雄時代論」であり、もう一つは「騎馬民族説」である。
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