「童謡の近代 メディアの変容と子ども文化 周東美材」を読む。
約100年前に創刊された雑誌『赤い鳥』は童謡の産みの親であり揺り籠であった。私は『赤い鳥』創刊者の鈴木三重吉が夏目漱石の弟子であった事が童謡に叙情性を与えた思う。
音楽と文芸とのせめぎ合いのなかで,「童謡」を詩的文化へと発展させた北原白秋,鈴木三重吉,本居長世・みどり親子らの活動の功績は大きい。やがて戦後童謡は子供文化を越え大人が郷愁を歌う文化に成長していった。例えばポニージャックス、ダークダックス、ペギー葉山、由紀さおり、安田祥子たちの歌唱が高齢者にも受け入られるようになった。
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