2016年1月29日金曜日

「芸人と俳人 又吉直樹 × 堀本裕樹」を読む。 皆さんご承知のように又吉直樹さんはお笑い芸人であり、芥川賞作家だ。 俳人堀本裕樹さんが 又吉直樹さんに俳句の手ほどきする異色の 俳句入門講座だ。 またこの本は二人の文学者の対談集でもある。 私たちも又吉直樹さんと 共に俳句を学ぶのも結構ではありませんか。 ○ 堀本裕樹さんは教える。俳句における「取り合わせ」について、「本来関係ない二つの言葉」が一句の中に入ると、詩的作用を生み出す。これを「二物衝撃」という言う。 ○この本自体が、まさに、その「衝撃」なのだ。 「芸人」と「俳人」という二物の衝撃なのだ。 ○俳句は季節をうたう詩だ。歳時記に親しもう。 ○ 句会から吟行へと講義は移り、鎌倉の寺巡りをしつつ、又吉さんはつぶやく。「花に限らず、後ろ姿や何かの裏側を見るのって、僕、めっちゃ好きなんですけど、あれってなんでおもろいんでしょうね。」 堀本さんはいう。「僕は今日、又吉さんの後ろ姿をよく見ましたよ。」 「蒲公英や行けなくなった喫茶店 又吉直樹」 「血脈の讃美歌ひびく霜夜かな 又吉直樹」

「芸人と俳人    又吉直樹  ×  堀本裕樹」を読む。
皆さんご承知のように又吉直樹さんはお笑い芸人であり、芥川賞作家だ。
俳人堀本裕樹さんが  又吉直樹さんに俳句の手ほどきする異色の 俳句入門講座だ。
またこの本は二人の文学者の対談集でもある。
私たちも又吉直樹さんと 共に俳句を学ぶのも結構ではありませんか。
○ 堀本裕樹さんは教える。俳句における「取り合わせ」について、「本来関係ない二つの言葉」が一句の中に入ると、詩的作用を生み出す。これを「二物衝撃」という言う。
○この本自体が、まさに、その「衝撃」なのだ。
「芸人」と「俳人」という二物の衝撃なのだ。
○俳句は季節をうたう詩だ。歳時記に親しもう。
○ 句会から吟行へと講義は移り、鎌倉の寺巡りをしつつ、又吉さんはつぶやく。「花に限らず、後ろ姿や何かの裏側を見るのって、僕、めっちゃ好きなんですけど、あれってなんでおもろいんでしょうね。」
堀本さんはいう。「僕は今日、又吉さんの後ろ姿をよく見ましたよ。」
「蒲公英や行けなくなった喫茶店  又吉直樹」
「血脈の讃美歌ひびく霜夜かな      又吉直樹」

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