「骨が語る日本人の歴史 片山一道」を読む。
日本列島に居住する人たちが最初に自ら日本人と自覚するの中国を意識した古墳時代だ。その前は倭人だ。更に前、日本列島に人が住みついたのは約10万年前石器時代だろう。彼らは日本列島人と言うべきか。
発掘された古人骨を調べ、当時の人の様子を明らかにする「骨考古学」。その進展によって、日本列島の歴史は大きく書き換えられねばならないことがわかってきた。実は縄文人は南方からやってきたのではない。大陸から渡来した弥生人が縄文人を駆逐したというのも本当ではない。そもそも「弥生人顔」など存在しない―旧来の歴史学に根強く残る誤謬を科学的視点から検証。人々の生身の姿を復原し歴史をひもとく「身体史観」を提唱する。骨考古学の第一人者が、日本人の実像に迫る。
時々「純粋な日本人」などと奇妙な言い方をしたがる人がいるけれど、純粋な日本人は、大いに雑じっているのだとわかって深く深く納得する。
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