三重県 津市に出会い、心満たすきっかけを作る為に「坊主バー」を主催する「アラモちゃん」こと真宗高田派浄徳寺・副住職 佐藤弘道さん(37)を讃える。
私の住んでいる千葉市美浜区ではお坊さんは葬儀場 でお目にかかるだけです。
津市 一身田町、高田本山専修寺の前に総菜レストラン「ぼんぼり」が開店して2カ月余。夜は居酒屋で、月1回、第2金曜日の午後7時半からは僧侶が語る「坊主バー」になる。お坊さんは今、何を伝えようとしているのか。マンドリンで弾き語りをする僧侶、佐藤弘道さん(37)=通称アラモちゃん=に聞いた。
―なぜ、アラモちゃんと呼ばれるのですか。
以前「UKアラモード」というバンドで活動していたのが由来です。鈴鹿市のFMラジオでパーソナリティーをした時、この愛称を付けてもらいました。アラモちゃんと呼んじゃうと、誰も僕に対して緊張しない。(立場が)上も下もなくなります。
―坊主バーでは、マンドリンを弾きながら「ご縁 ご縁」と繰り返して歌います。どんなメッセージが込められているのですか。
キーワードを繰り返すうちに「面白い」と思ってもらおうと作曲しました。坊主バーには「お寺は敷居が高い」と感じている人にも来てもらって、悩みや愚痴を聞きたいです。
でも、バーで1回、顔を合わせただけで、その人と「出会える」と欲張ってはいません。心と心が出会った時が本当の出会い。2、3日してから、「あの言葉、何だったんだろう? 気になる」と感じてもらえれば、再び出会うことができます。
今の世の中は、人のつながりにスピードを求めがちです。(無料通話アプリの)LINEやSNSですぐに返信しないと、人間関係がうまくいかなくなったりします。
浄土真宗では「全てが仏様からの授かり物」と考えます。人との出会いもまた「お授かり」。歌の力が導いてくれることを願っています。
―お坊さんにロックバンドとは異色の経歴ですね。
15歳の時に一家で津市久居野村町の空き寺に移り住み、住職になった父の勧めで僕も僧侶になりました。
20代になって「自分はロックバンドをやりたい」と悩みました。一般企業にも勤め、いずれは音楽で食べていくつもりで各地でバンド活動をしました。でも、東日本大震災をきっかけに、本当はお寺の仕事をしたかったのだと気づきました。人の悩みを聞いて、気持ちを受け止めていきたい。
―異色の活動に批判はありませんか。
ご本山の目の前で「坊主バー」をやるのは、批判も覚悟しています。父は「恥ずかしい」と反対です。でも、お坊さんになじみのない人たちに分かりやすい名前にすることが大切です。真剣に、誠実にやるしかありません。
―若者の宗教離れが言われています。
今の若者は仏教のことを知らない。でも、ヒーリングや占い、スピリチュアルなものは注目されています。心が落ち込んだ時に、みんな、頼りになるものを求めているんです。
仏教が、生活の中で心を満たしてくれる存在なのだということを知ってもらうために、法事や坊主バーで話をしています。親鸞聖人の教えを自分のフィルターを通して伝えていきたい。「あなたの悩みを聞いてもらえるお寺さんが、近所にもあるよ」と知ってもらえればと思います。
2015年12月18日金曜日
三重県 津市に出会い、心満たすきっかけを作る為に「坊主バー」を主催する「アラモちゃん」こと真宗高田派浄徳寺・副住職 佐藤弘道さん(37)を讃える。 私の住んでいる千葉市美浜区ではお坊さんは葬儀場 でお目にかかるだけです。 津市 一身田町、高田本山専修寺の前に総菜レストラン「ぼんぼり」が開店して2カ月余。夜は居酒屋で、月1回、第2金曜日の午後7時半からは僧侶が語る「坊主バー」になる。お坊さんは今、何を伝えようとしているのか。マンドリンで弾き語りをする僧侶、佐藤弘道さん(37)=通称アラモちゃん=に聞いた。 ―なぜ、アラモちゃんと呼ばれるのですか。 以前「UKアラモード」というバンドで活動していたのが由来です。鈴鹿市のFMラジオでパーソナリティーをした時、この愛称を付けてもらいました。アラモちゃんと呼んじゃうと、誰も僕に対して緊張しない。(立場が)上も下もなくなります。 ―坊主バーでは、マンドリンを弾きながら「ご縁 ご縁」と繰り返して歌います。どんなメッセージが込められているのですか。 キーワードを繰り返すうちに「面白い」と思ってもらおうと作曲しました。坊主バーには「お寺は敷居が高い」と感じている人にも来てもらって、悩みや愚痴を聞きたいです。 でも、バーで1回、顔を合わせただけで、その人と「出会える」と欲張ってはいません。心と心が出会った時が本当の出会い。2、3日してから、「あの言葉、何だったんだろう? 気になる」と感じてもらえれば、再び出会うことができます。 今の世の中は、人のつながりにスピードを求めがちです。(無料通話アプリの)LINEやSNSですぐに返信しないと、人間関係がうまくいかなくなったりします。 浄土真宗では「全てが仏様からの授かり物」と考えます。人との出会いもまた「お授かり」。歌の力が導いてくれることを願っています。 ―お坊さんにロックバンドとは異色の経歴ですね。 15歳の時に一家で津市久居野村町の空き寺に移り住み、住職になった父の勧めで僕も僧侶になりました。 20代になって「自分はロックバンドをやりたい」と悩みました。一般企業にも勤め、いずれは音楽で食べていくつもりで各地でバンド活動をしました。でも、東日本大震災をきっかけに、本当はお寺の仕事をしたかったのだと気づきました。人の悩みを聞いて、気持ちを受け止めていきたい。 ―異色の活動に批判はありませんか。 ご本山の目の前で「坊主バー」をやるのは、批判も覚悟しています。父は「恥ずかしい」と反対です。でも、お坊さんになじみのない人たちに分かりやすい名前にすることが大切です。真剣に、誠実にやるしかありません。 ―若者の宗教離れが言われています。 今の若者は仏教のことを知らない。でも、ヒーリングや占い、スピリチュアルなものは注目されています。心が落ち込んだ時に、みんな、頼りになるものを求めているんです。 仏教が、生活の中で心を満たしてくれる存在なのだということを知ってもらうために、法事や坊主バーで話をしています。親鸞聖人の教えを自分のフィルターを通して伝えていきたい。「あなたの悩みを聞いてもらえるお寺さんが、近所にもあるよ」と知ってもらえればと思います。
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