「金田一家、日本語百年のひみつ 金田一秀穂」を読む。
金田一家日本語学者三代を追憶するエッセイである。
○「最高の物」を知っているからこそ、「偽物の区別」ができる。反面教師は役に立たない。
○「才能」とは「好き」である事だ。
○金田一京助はアイヌ村に行き誰にでも「イランカラプテ」(こんにちは)と言った。アイヌ人たちはニコニコした。これが言語学の原点だ。
「言語学とは人間学だ。」
共に有名な国語学者である祖父金田一京助、父金田一春彦の思い出や人となり、また逸話などを、筆者の筆力が楽しく描いて飽きさせない。また自らも国語学者になった筆者が日本語を論評する部分も興味深い。国語に興味がある読者への一服の清涼剤だ。
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