2016年10月9日日曜日

「ある凡人の告白 塩川清十郎」を読む。 小泉内閣の財務大臣を最後に、惜しまれながら政界を離れた塩川清十郎氏(1921~2015)享年93歳の自伝的エッセイだ。 塩川清十郎氏、ニックネーム「塩爺」が一人の「凡人」として歩んできた半生を振り返り、政治の今を鋭く斬る。戦後政治の生き証人として語る。「塩爺」の国会答弁の飄々とした大阪弁はまさに癒しであった。 ○ 塩川清十郎氏の言葉 「政治家は目立つことに執着し、企業家は社会的責任より自己利益を優先するようになった。このような激流にあって私は、ただ黙々と自分が責任あり仕事だと思い込んだことに専心して、時流にも迎合もせず、背を向けて独自性を目立たせようともしなかった。いわゆる平々凡々たる政治家として自己責任を果たしてきたと自覚している。」 ○ 塩川氏は自身を「凡人」と評しているが、長年、政界にあって、運輸相、文相、官房長官、自治相、そして財務相と要職を歴任された人だけあって、関西空港の問題や、社会保障などの政策論は的確であり、もっと長生きして、政界の御意見番として活躍されたらどんなによかっただろう。  

「ある凡人の告白 塩川清十郎」を読む。
小泉内閣の財務大臣を最後に、惜しまれながら政界を離れた塩川清十郎氏(1921~2015)享年93歳の自伝的エッセイだ。
塩川清十郎氏、ニックネーム「塩爺」が一人の「凡人」として歩んできた半生を振り返り、政治の今を鋭く斬る。戦後政治の生き証人として語る。「塩爺」の国会答弁の飄々とした大阪弁はまさに癒しであった。
○ 塩川清十郎氏の言葉
「政治家は目立つことに執着し、企業家は社会的責任より自己利益を優先するようになった。このような激流にあって私は、ただ黙々と自分が責任あり仕事だと思い込んだことに専心して、時流にも迎合もせず、背を向けて独自性を目立たせようともしなかった。いわゆる平々凡々たる政治家として自己責任を果たしてきたと自覚している。」
○ 塩川氏は自身を「凡人」と評しているが、長年、政界にあって、運輸相、文相、官房長官、自治相、そして財務相と要職を歴任された人だけあって、関西空港の問題や、社会保障などの政策論は的確であり、もっと長生きして、政界の御意見番として活躍されたらどんなによかっただろう。
 

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