「雪女が監督をしていたかのよう」と言うほど、目に見えない奇怪な力が働いた撮影現場だった。東京国際映画祭コンペティション部門の「雪女」が10月28日、上映され、出演者らが舞台あいさつに立った。
小泉八雲原作「怪談」の「雪女」を新たな解釈で映画化した。杉野希妃監督が、自ら雪女とユキの2役を演じた。「雪女には畏怖(いふ)と憧憬(どうけい)が入り交じった複雑な感情を抱いていた。えたいの知れないものを自分で演じてみて、自分がどういう感覚を得るのか知りたかった」と、創作の動機を語った。
佐野は「(杉野さんは)監督をしながら雪女を演じていたのではなく、雪女が監督をしていたかのような実感があった。実際に雪を降らせていましたからね。ちょっと怖かったです」と話す。巳之吉の母を演じた宮崎美子も「2月末の広島・尾道で、雪が降り始めるというシーンで雪が降り始めたことがあった」と証言。「目には見えなくても、触れることができなくても、何かがここにあるという気配をとても大切に撮ってくださった」
2016年10月29日土曜日
「雪女が監督をしていたかのよう」と言うほど、目に見えない奇怪な力が働いた撮影現場だった。東京国際映画祭コンペティション部門の「雪女」が10月28日、上映され、出演者らが舞台あいさつに立った。 小泉八雲原作「怪談」の「雪女」を新たな解釈で映画化した。杉野希妃監督が、自ら雪女とユキの2役を演じた。「雪女には畏怖(いふ)と憧憬(どうけい)が入り交じった複雑な感情を抱いていた。えたいの知れないものを自分で演じてみて、自分がどういう感覚を得るのか知りたかった」と、創作の動機を語った。 佐野は「(杉野さんは)監督をしながら雪女を演じていたのではなく、雪女が監督をしていたかのような実感があった。実際に雪を降らせていましたからね。ちょっと怖かったです」と話す。巳之吉の母を演じた宮崎美子も「2月末の広島・尾道で、雪が降り始めるというシーンで雪が降り始めたことがあった」と証言。「目には見えなくても、触れることができなくても、何かがここにあるという気配をとても大切に撮ってくださった」
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