「四国遍路 森正人」を読む。
「ゆるい」巡礼である四国遍路。その起源は不明確、厳格なルールは定まっておらず、決定的なルートも存在しない。だかこそ今や四国遍路は「自分を見直す旅」でもあり、「スポーツ」でもある。場合によっては「リクレーション」でもある。
○ 意外だ。一般的には平安時代から弘法大師空海の修行の足跡を慕い巡礼するのが四国遍路とされている。 しかしその確証はない。実際には遍路札所寺には空海の宗派、真言宗以外の寺院の参詣も含まれる。
四国遍路は江戸時代の旅行ブームから盛んになっのである。
○ 厳格なルールがなく、緩やかであるからこそ、様々な動機を抱えた多くの人々を引きよせ、歩かせてきた。今やバス遍路、タクシー遍路まで出現した。
○ 近代における交通機関の発達、ガイドブックの多様化、イベント化、ツーリズムとの接合、巡礼装束や道具による支出を正当化する疑似宗教団体が出現した。
○ この書は四国遍路が社会的背景のなかで変容してきたのか、大きな視野から論じられている。
2016年10月5日水曜日
「四国遍路 森正人」を読む。 「ゆるい」巡礼である四国遍路。その起源は不明確、厳格なルールは定まっておらず、決定的なルートも存在しない。だかこそ今や四国遍路は「自分を見直す旅」でもあり、「スポーツ」でもある。場合によっては「リクレーション」でもある。 ○ 意外だ。一般的には平安時代から弘法大師空海の修行の足跡を慕い巡礼するのが四国遍路とされている。 しかしその確証はない。実際には遍路札所寺には空海の宗派、真言宗以外の寺院の参詣も含まれる。 四国遍路は江戸時代の旅行ブームから盛んになっのである。 ○ 厳格なルールがなく、緩やかであるからこそ、様々な動機を抱えた多くの人々を引きよせ、歩かせてきた。今やバス遍路、タクシー遍路まで出現した。 ○ 近代における交通機関の発達、ガイドブックの多様化、イベント化、ツーリズムとの接合、巡礼装束や道具による支出を正当化する疑似宗教団体が出現した。 ○ この書は四国遍路が社会的背景のなかで変容してきたのか、大きな視野から論じられている。
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