2016年12月2日金曜日

「浮世絵 大久保純一」を読む。 表紙に使われている絵は歌川豊国が、錦絵制作に携わる職人たちを女性の姿に変えて描いた錦絵の一部でした。表紙から楽しいな。 筆者の大久保純一氏は、国立歴史民俗博物館研究部教授で、浮世絵研究の碩学です。 ○ 大久保氏の長年の研究成果が、真っ正面から説明に表れています。新書版ながら説明に挿入されている浮世絵のカラー写真も美しい。 多くの図版が掲載されていますので、具体的に理解できるのも美術書の特徴でしょう。浮世絵の流れと全貌を知ることができ、体系的に浮世絵を学ぶことができます。 ○ 千葉市美術館は浮世絵の所蔵を誇っています。私はしばしば浮世絵を見る機会があり嬉しい。 ○ 私は千葉県在住なので浮世絵の創始者・菱川師宣(?~1694)が安房(千葉県)の出身である事が嬉しい。師宣の「見返り美人」は絶品だ。 ○ この本では鈴木春信、鳥居清長、奥村政信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川豊国、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、そして月岡芳年までの範囲を扱っていました。それぞれの絵師の特徴、代表作を見比べながら、浮世絵と一口に言っても様々なジャンルがあり個性豊かな作品が世に出ているのを知ることになります。 ○ 本書を通読された後は、絵師の残した素晴らしい浮世絵と実際に美術館等でご覧になることをお勧めします。光による経年変化はあるにせよ、掲載写真とは色合いや雰囲気が微妙に違うでしょう。実物は絵師や摺師の思いが感じられる。

「浮世絵 大久保純一」を読む。
表紙に使われている絵は歌川豊国が、錦絵制作に携わる職人たちを女性の姿に変えて描いた錦絵の一部でした。表紙から楽しいな。
筆者の大久保純一氏は、国立歴史民俗博物館研究部教授で、浮世絵研究の碩学です。
○ 大久保氏の長年の研究成果が、真っ正面から説明に表れています。新書版ながら説明に挿入されている浮世絵のカラー写真も美しい。
多くの図版が掲載されていますので、具体的に理解できるのも美術書の特徴でしょう。浮世絵の流れと全貌を知ることができ、体系的に浮世絵を学ぶことができます。
○ 千葉市美術館は浮世絵の所蔵を誇っています。私はしばしば浮世絵を見る機会があり嬉しい。
○ 私は千葉県在住なので浮世絵の創始者・菱川師宣(?~1694)が安房(千葉県)の出身である事が嬉しい。師宣の「見返り美人」は絶品だ。
○ この本では鈴木春信、鳥居清長、奥村政信、喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川豊国、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳、そして月岡芳年までの範囲を扱っていました。それぞれの絵師の特徴、代表作を見比べながら、浮世絵と一口に言っても様々なジャンルがあり個性豊かな作品が世に出ているのを知ることになります。
○ 本書を通読された後は、絵師の残した素晴らしい浮世絵と実際に美術館等でご覧になることをお勧めします。光による経年変化はあるにせよ、掲載写真とは色合いや雰囲気が微妙に違うでしょう。実物は絵師や摺師の思いが感じられる。

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