2015年9月2日水曜日

「わたしの脇役人生 沢村貞子」

「わたしの脇役人生   沢村貞子」を読む。沢村貞子さんは私の好きな女優さんだ。沢村貞子さん(1908‐1996)は浅草生まれ。兄は四代目澤村國太郎、弟は加東大介、甥は長門裕之・津川雅彦である。府立第一高女卒、日本女子大学中退。在学中に新築地劇団に入団、治安維持法違反で獄中生活を送る。その後日活に入社し、1934年映画界にデビュー、小津安二郎監督作品などで名脇役として活躍する。
彼女は父を口説き落として女学校から女子大に進んだ頃は、女教師になると決めていた。新劇運動にとびこみ、治安維持法にふれ、とうとう兄の手引きで映画女優になる。下町気質と心意気。脇役人生50年の女優業と丹精して暮らす生活の知恵を綴りるエッセイだ。

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