2015年9月5日土曜日

杉原千畝を顕彰

9月5日ニュース。「命のビザ」の杉原千畝たたえる記念行事(リトアニア共和国、カウナス)
日本の外交官、杉原千畝(1900~1986)は第2次世界大戦中、リトアニアでナチス・ドイツに迫害されていた約6000人ユダヤ人にビザを発給し、命を救った。彼を讃えるた行事が9月4日、現地のリトアニアのカウナスで行われた。杉原千畝を顕彰するプレートが市内2ヶ所に設置された。参加者たちが戦時にあっても人道的な行動を貫いた勇気を振り返りかえった。
杉原千畝は、リトアニアで副領事を務めていた1940年、ナチス・ドイツの迫害を逃れて領事館に押し寄せたユダヤ人に、人道上の立場から、本国の指示に背いて日本の通過ビザを発給し、およそ6000人の命を救った。
杉原が現地を離れてから75年になる9月4日、当時の首都カウナスで記念の行事が行われ、杉原ゆかりのホテルと駅で新たなプレートが披露されました。杉原は領事館を閉鎖した後もホテルや駅でビザを発給し、プレートには杉原の肖像とともに出発直前まで「命のビザ」を発給し続けたことが刻まれています。
また、参加者たちはかつて領事館の建物だった「杉原記念館」を訪れ、戦時にあっても人道的な行動を貫いた彼の勇気を振り返りました。
親戚をホロコーストで失い、みずからも杉原が発給したビザでアメリカに逃れたポーランド出身の女性マーセル・ウエイランドさんは「杉原さんがいなければ、私も21人の孫も存在していない。」プレートに向かい日本語で「アリガトウ」と繰り返した。
またリトアニアのベケシュウス外務次官は「杉原氏は尊敬すべき外交官で、みずからの良心に妥協しなかった」と述べ、杉原の勇気を讃えた。
○ユダヤ人たちの命を救った極東の島国の気骨ある外交官の勇気と英断をまったく評価しない日本国政府に代わり、ユダヤ人たちはその恩に報いるためヤド・ヴァシェム(ナチスの犠牲者追悼のための国立記念館)に杉原の名前を飾り、「諸国民の中の正義の人」の称号を贈ってその功績を讃えた。

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