2016年12月5日月曜日

「チャップリン再入門 大野裕之」を読む。 著者大野裕之さんはチャップリンを敬愛する。私も同じである。 チャップリンの映画には笑いと哀愁がある。そして弱者への労りがあるのだ。 ○ 時代の奔流に抗い、映画を通して愛を貫いたチャップリン。極め付きの身体芸、痛烈な社会批評、そしてユーモアとヒューマニズム。数々の傑作群は世紀を越え、国境を越えて愛され、かつ問題提起し続けている。 ○ 「黄金狂時代」のラストシーンは、放浪者チャップリンが二人で歩くのだが、このスマイルとよばれる音楽は有名であるが、道を歩く二人の影は、一日中歩いているように撮影され編集されていると撮影現地まで行って検証している。単なるハッピー・エンドではないのである。 ○「独裁者」でのチャップリンの演説は、でたらめではなく意味があると著者は解読した。アメリカにも日本でもヒトラーの尊崇者がいた時代にヒトラーの本質を見抜いたチャップリンは素晴らしい。残念ながら日本はドイツと軍事同盟を結び第二次世界大戦に踏み込んだのである。 この映画は日本では戦後公開された。もし早く公開されていたら第二次世界大戦に突入しなかったかも知れない。 ○ 「ライムライト」は、若い恋人の将来を思い自ら身を退く老コメデイアンを演じる。名優バスター・キートンが助演する。テーマ音楽も素晴らしい。

「チャップリン再入門 大野裕之」を読む。
著者大野裕之さんはチャップリンを敬愛する。私も同じである。
チャップリンの映画には笑いと哀愁がある。そして弱者への労りがあるのだ。
○ 時代の奔流に抗い、映画を通して愛を貫いたチャップリン。極め付きの身体芸、痛烈な社会批評、そしてユーモアとヒューマニズム。数々の傑作群は世紀を越え、国境を越えて愛され、かつ問題提起し続けている。
○ 「黄金狂時代」のラストシーンは、放浪者チャップリンが二人で歩くのだが、このスマイルとよばれる音楽は有名であるが、道を歩く二人の影は、一日中歩いているように撮影され編集されていると撮影現地まで行って検証している。単なるハッピー・エンドではないのである。
○「独裁者」でのチャップリンの演説は、でたらめではなく意味があると著者は解読した。アメリカにも日本でもヒトラーの尊崇者がいた時代にヒトラーの本質を見抜いたチャップリンは素晴らしい。残念ながら日本はドイツと軍事同盟を結び第二次世界大戦に踏み込んだのである。
この映画は日本では戦後公開された。もし早く公開されていたら第二次世界大戦に突入しなかったかも知れない。
○ 「ライムライト」は、若い恋人の将来を思い自ら身を退く老コメデイアンを演じる。名優バスター・キートンが助演する。テーマ音楽も素晴らしい。

0 件のコメント: