2016年11月23日水曜日

「田辺聖子の古事記 田辺聖子」を読む。 田辺聖子さんの古事記の解説は分かり易く面白い。さあ古事記を楽しもう。 ○ 古代、伝説と神話は渾然一体化していた。古事記を語り継けた語り部は稗田阿礼(ひえたのあれ)であり、和銅5年(715)に書き残したのが太安萬侶(おおのやすまろ)だ。田辺聖子さんは現代の語り部だ。 ○ この本を読むと、日本語とは美しいと事に驚く。 途中に説明される和歌の訳なども、学者が訳すのと違う。 ○ 「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」須佐之男命。 (雲 八重に湧き めでたく囲む 新婚の殿ふかく 新妻と籠もって 永えに幸あれと) ○ 大和は国のまほらば 畳なづく 青垣 山籠れる 大和し 美はし」 (大和の国は国々中で、優れて美しい国幾重にも重なった青々とした山に囲まれ、その中にこっぽり籠もる、大和は、おお、なんと美しい国)  倭建命の望郷の歌。私はこの歌が大好きです ○ 所々に入っている田辺聖子の注がまた古事記の世界に厚みを加えてくいる。「国生み」「天の岩戸」「海幸山幸」「沙本毘古と沙本毘売の物語」など、メジャーなお話から「久米歌」などあまり知らないものまで、めくるめく漢字と大和言葉の饗宴を楽しめるお勧めの一冊だ。

「田辺聖子の古事記 田辺聖子」を読む。
田辺聖子さんの古事記の解説は分かり易く面白い。さあ古事記を楽しもう。
○ 古代、伝説と神話は渾然一体化していた。古事記を語り継けた語り部は稗田阿礼(ひえたのあれ)であり、和銅5年(715)に書き残したのが太安萬侶(おおのやすまろ)だ。田辺聖子さんは現代の語り部だ。
○ この本を読むと、日本語とは美しいと事に驚く。
途中に説明される和歌の訳なども、学者が訳すのと違う。
○ 「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」須佐之男命。
(雲 八重に湧き めでたく囲む 新婚の殿ふかく 新妻と籠もって 永えに幸あれと)
○ 大和は国のまほらば 畳なづく 青垣 山籠れる 大和し 美はし」
(大和の国は国々中で、優れて美しい国幾重にも重なった青々とした山に囲まれ、その中にこっぽり籠もる、大和は、おお、なんと美しい国)
 倭建命の望郷の歌。私はこの歌が大好きです
○ 所々に入っている田辺聖子の注がまた古事記の世界に厚みを加えてくいる。「国生み」「天の岩戸」「海幸山幸」「沙本毘古と沙本毘売の物語」など、メジャーなお話から「久米歌」などあまり知らないものまで、めくるめく漢字と大和言葉の饗宴を楽しめるお勧めの一冊だ。

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