日本の宗教観はあらゆる宗教に寛容である。外国の一神教の方々には理解できないであろう。
○熊本県天草地域で「四国遍路」の天草版「天草八十八ケ所霊場巡り」が復興し人気が広がりつつある。450年前にキリスト教が伝来した土地らしく、巡拝の途中にカトリックの崎津教会に礼拝する習わしも定着。地元では仏教と神道、キリスト教の霊場に参拝して「御朱印」を集める巡拝企画の準備も進む。
天草版のお遍路は、天草市本渡町の明徳寺を1番札所に計10の島にある霊場を巡る。渡船が必要な離島の湯島(上天草市)と御所浦島(天草市)も含む約400キロの行程で、踏破に10日ほどかかる。よその霊場が祈願を主とするお遍路であるのに対し、天草の霊場では仏様に感謝とお礼をしながら巡る「感謝の遍路」であるのも特徴だ。
10月下旬。京都市の東寺真言宗の総本山である東寺(教王護国寺)の松崎全信僧正ら一行11人が、天草市河浦町崎津の「札所」の普応軒に巡拝した後、近くの崎津教会を訪れた。渡辺隆義神父(68)立ち会いのもと、祭壇の前で、白装束のお遍路姿で般若心経を唱え、最後に「アーメン」と唱和した。
松崎僧正は2014年5月に天草八十八ケ所霊場が正式に復興した際にも招かれ、92人の巡拝者とともに記念巡拝した縁がある。
復興を仕掛けたのは、天草市で社会教育ボランティア団体「あまくさ生きがいネット」を主宰する社会教育家の山口誠治さん(53)だ。明治期から大正期にかけて「新四国八十八ケ所霊場」と称して天草地域の寺院を巡る「お遍路」があったという話を聞き、まちおこしの素材として着目した。「四国には年間約20万人のお遍路が行っている。その1割でも来てくだされば、天草中が活気づいて地域が振興していく」。そう考えたという。
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