「受けたもの伝えたいもの 阪田寛夫」を読む。
芥川賞作家であり、童謡詩人でもある著者の心に届いた様々な言葉から響き合う体験、更にまど・みちお、ゴーギャンの画題、唱歌から賛美歌の歌詞等、身近な作品からキラリと光る言葉を受け取った著者が、自身の体験と重ね合わせて語る心に沁みるエッセイ集である。
著者はキリスト教の信仰者である。著者の言葉
○信仰について「笊で水を汲むとこぼれるが、水の底に浸けておくと、いつまでも水を湛えている。」
○ ロウソクは身をすりへらして、ひたすらまわりを明るくしてくれる。誰もほめてくれるわけじゃないのに、それでもロウソク身をすりへらし、さいごまでロウソクをやめません。
○ ゴーギャンの言葉
われらはどこから来るか。われらは何か。われらはどこに行くのか。
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