2015年7月11日土曜日

沖縄の殿様

「沖縄の殿様  高橋義夫」を読む。
上杉茂憲が沖縄 県令着任後110年余り経過する。今も沖縄県には彼を敬慕する人々がいる。
上杉謙信の流れをくみ、鷹山を中興の祖と仰ぐ名門、米沢藩上杉家。最後の藩主・茂憲は明治十四年、琉球処分から日が浅い沖縄に県令として赴く。本島をくまなく巡り、宮古・石垣両島まで及んだ視察で目撃したのは、困窮にあえぐ庶民の姿であった。再三の改革意見は政府から黙殺され、志半ばで解任される茂憲。だが、情熱を傾けた人材育成は後年になって実を結ぶ。沖縄で敬愛される上杉茂憲の二年にわたる奮闘の記録である。

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