2015年8月23日日曜日

「駐日大使ジョセフ・グルーの昭和史」

「駐日大使ジョセフ・グルーの昭和史」読む。」
戦前から戦後の敗戦処理に至るまで、日本という国そしてその文化を日本人以上に客観的な視野を持って理解し、それらが失われることから救い出そうと尽力したジョゼフ・クラーク・グルーを描いた読み応えのある一冊です。
自国の利益だけでなく、これほど日本という国のために奔走したグルーに対し、戦後70年近く経つとはいえ、私たちはもっと彼の功績を称え感謝の念を示す必要を感じます。
これまで表に現れることの無かった多くの資料を交え、極力史実をありのままに伝えようとする太田尚樹氏の懐の広い構成力は、次作品への楽しみすら感じさせられます。

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