「アメリカ感情旅行 安岡章太郎」を読む。
芥川賞受賞者、安岡章太郎氏(1920~2013)が1960年代アメリカのロックフェラー財団から招待で南部の大学で過ごしたアメリカ文化論日記です。
まだ日本人旅行者の少なかった時代、日本に対する理解もほとんど
無かったと思われる南部での著者の揺れ動くあふれる感情が伝わって
きます。安岡氏が聞いた南部のアメリカ人の言葉「南部と北部の違いは、アメリカと日本の差より甚だしい。」
安岡氏が居た当時のアメリカでは黒人に選挙権が無くて当然と思われていた。
人種偏見、貧困、南北戦争に対する感情など当時の南部の雰囲気がよくわかります。
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