「ドクトルマンボウ青春記 北杜夫」を読む。
この本は北杜夫(1927~2011)の感傷の青春ユーモア物語だ。当時の日本人は空腹だった。それでも戦争が終わった開放感があった。
○ 青春。それはかけがいの無い心の故郷。懐かしくも、稚拙なもの、活気に満ちて、淋しいものだ。
○ 北杜夫は戦争の時代を生きた。彼は語る。「賢こからぬ(知恵なき)人間が権力を握ると実に怖ろしい事が起きる。」
彼は昆虫が好きだから旧制松本高等学校を選んだ。信州の青い山脈は彼の心の癒やしだった。彼は松本で青春を謳歌し楽しんだ。
北杜夫の麻布中学入学前後から旧制松本高等学校を経て東北大学医学部入学、そして父親の斎藤茂吉が亡くなるところまでが描かれている。
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