「俳優になろうか 笠智衆」を楽しく読む
○ 私は俳優、笠智衆(1904~1993)さんの「飄々、ほのぼの」としたお人柄に魅了されます。
○ この本は日本経済新聞の「私の履歴書」に掲載された記事を纏めたものであり小津安二郎作品への主演で有名な笠智衆さんの伝記です。
浄土真宗の寺に生まれ、継ぐことを嫌って放浪し、思いがけぬ採用された俳優の世界。俳優になってから一度寺の住職になるが、俳優に戻る。
○ 長い不遇の時代をしぶとく生きて、いつのまにか松竹の看板俳優に。小津安二郎監督のみならず、清水宏、稲垣浩、木下恵介、山田洋次といった大監督達の名作に顔を出す。
○ 大監督や俳優達のエピソードはどれも興味深いが、やはり小津監督との交流が興味深い。蓼科での合宿や九州旅行、白樺派との交際。映画の黄金期の余裕が感じられる、古き良き日本映画界の歴史が丁寧に語られる。その語り口は、映画の中での役柄そのままの、実直な人柄が感じられる。
2018年7月24日火曜日
「俳優になろうか 笠智衆」を楽しく読む ○ 私は俳優、笠智衆(1904~1993)さんの「飄々、ほのぼの」としたお人柄に魅了されます。 ○ この本は日本経済新聞の「私の履歴書」に掲載された記事を纏めたものであり小津安二郎作品への主演で有名な笠智衆さんの伝記です。 浄土真宗の寺に生まれ、継ぐことを嫌って放浪し、思いがけぬ採用された俳優の世界。俳優になってから一度寺の住職になるが、俳優に戻る。 ○ 長い不遇の時代をしぶとく生きて、いつのまにか松竹の看板俳優に。小津安二郎監督のみならず、清水宏、稲垣浩、木下恵介、山田洋次といった大監督達の名作に顔を出す。 ○ 大監督や俳優達のエピソードはどれも興味深いが、やはり小津監督との交流が興味深い。蓼科での合宿や九州旅行、白樺派との交際。映画の黄金期の余裕が感じられる、古き良き日本映画界の歴史が丁寧に語られる。その語り口は、映画の中での役柄そのままの、実直な人柄が感じられる。
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