約1300年前の「あけび」になぞらえた恋の問答歌
さのかたは実にならずとも花のみに咲きて見えこそ恋のなぐさに (万葉集 10-1928 作者不明)
さのかたは 実になりにしを 今さらに 春雨降りて 花咲かめやも (万葉集10-1929 作者不明)
万葉集学者に依ると「さのかた」は私たちの知っている「通草(あけび)」とされています。
私の勝手な訳で失礼。
男性「通草 のように実にならなくても、花だけで も咲いてみせてくださいな。恋のなぐさめ に。」(片思いでも良いからせめてお姿見せて下さい。)
女性「 通草は実になってしまっていますよ。今更春雨が降って花が咲くことがありましょうか。」(今更何言ってるのよ。今の恋人が居るのにあなたなんかに逢いませんよ。さようなら。)
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