「伝統と対決 岡本太郎」を読む。 彼は芸術界のドンキホーテだ。
岡本太郎は芸術観賞において既成の概念いわゆる伝統に依存する事を批判する。また彼は従来、考古学の対象であった縄文土器の芸術性を高く評価する。
彼は日本人の西洋への追従の裏返しとしての「伝統主義」を真っ向から否定し、縄文の美を発見し、雪舟の絵に挑みかかった50年代から60年代、岡本太郎は一画家から完全に脱皮し、独自の思想を背景にもつスケールの大きな芸術家へと変貌を遂げる。この本ではその軌跡を追い、彼がこの時期集中的に「対決」した「日本の伝統」とは何だったのかに迫る
岡本太郎(1911‐1996年)父は漫画家・岡本一平、母は作家・岡本かの子。1929年渡仏、抽象芸術、シュールレアリズム、哲学を学ぶ。1970年、大阪万博テーマ館のプロデューサーとして「太陽の塔」を制作する。
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