2016年7月2日土曜日

7月1日NHKBSプレミアム「新日本風土記・奥の細道」を見る。 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」「風流の初(はじめ)やおくの田植唄 」「夏草や兵(つわども)どもが夢の跡」「まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉の花」「五月雨をあつめて早し最上川」「雲の峰幾つ崩れて月の山」 みちのくの人々は2011年3月11日の東日本大震災の地震、津波、福島原発炉心融解の痛手から立ち上がろうとしてしている。 松尾芭蕉が記した紀行文集の集大成「奥の細道」は、今も東北を語る上で欠かせない旅のバイブルのひとつ。 1689年弟子の河合曾良を伴い、老体に鞭をうって約150日間に渡り東北・北陸を旅した芭蕉。美しい自然や文化・風土に出会い、辿り着いた境地は「不易流行」。変わっていくものと変わらないものは不即不離の関係にある、という考えだ。 東日本大震災で、甚大な被害を受けた東北にも、変わったもの、そして320年の時を越え今もなお変わらないものが共存している。 江戸時代の「田植え唄」を歌い継ぐ須賀川の農婦たち。津波で多くの人と街を失った石巻の地で出される「鎮魂の御輿」。芭蕉が愛でた紅の花が夏を彩る「尾花沢」。芭蕉の句に心揺さぶられた男性が、奥の細道を追体験する「馬旅」。嵐の中、亡くなった人を思い、死と再生の祈りを捧げる人が集まる霊山「月山」。 老いと死を覚悟しつつも過酷な旅に挑み、傑作を誕生させた芭蕉。「奥の細道」を道しるべに、今再び、東北の魅力を再発見する。

7月1日NHKBSプレミアム「新日本風土記・奥の細道」を見る。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」「風流の初(はじめ)やおくの田植唄  」「夏草や兵(つわども)どもが夢の跡」「まゆはきを俤(おもかげ)にして紅粉の花」「五月雨をあつめて早し最上川」「雲の峰幾つ崩れて月の山」
みちのくの人々は2011年3月11日の東日本大震災の地震、津波、福島原発炉心融解の痛手から立ち上がろうとしてしている。
松尾芭蕉が記した紀行文集の集大成「奥の細道」は、今も東北を語る上で欠かせない旅のバイブルのひとつ。
1689年弟子の河合曾良を伴い、老体に鞭をうって約150日間に渡り東北・北陸を旅した芭蕉。美しい自然や文化・風土に出会い、辿り着いた境地は「不易流行」。変わっていくものと変わらないものは不即不離の関係にある、という考えだ。
東日本大震災で、甚大な被害を受けた東北にも、変わったもの、そして320年の時を越え今もなお変わらないものが共存している。
江戸時代の「田植え唄」を歌い継ぐ須賀川の農婦たち。津波で多くの人と街を失った石巻の地で出される「鎮魂の御輿」。芭蕉が愛でた紅の花が夏を彩る「尾花沢」。芭蕉の句に心揺さぶられた男性が、奥の細道を追体験する「馬旅」。嵐の中、亡くなった人を思い、死と再生の祈りを捧げる人が集まる霊山「月山」。
老いと死を覚悟しつつも過酷な旅に挑み、傑作を誕生させた芭蕉。「奥の細道」を道しるべに、今再び、東北の魅力を再発見する。

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