2018年6月27日水曜日

「枕草子 田中澄江」を読む。 この本は「古典の旅シリーズ」である。古典の舞台を巡る新しい発見の旅。美しい土地の美しい風物。自然の優美さ、人々の生活の楽しさを情緒豊かに綴った王朝女性の夢と憧れと心の軌跡を四季おりおりに訪ねてゆく。古典と旅への誘い書下ろしエッセイである。 『枕草子』は、平安時代中期に中宮定子に仕えた女房、清少納言により執筆されたと伝わる随筆である。 清少納言(966~ 1025頃)は、平安時代中期の女流作家、歌人。随筆『枕草子』は平安文学の代表作の一つです。清少納言は紫式部と同時代に活躍した。父親は有名歌人 清原元輔である。 「枕草子」は京の四季を讃える言葉から始まる。 第1段 春はあけぼの やうやう しろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたるくものほそく たなびきたる。 最終段(三二三段)  わが心にもめでたくも思ふことを、人に語り、かやうにも書きつくれば、君の御ためかるがるしきやうなるも、いとかしこし。  されど、この草子は、目に見え心に思ふことの、よしなくあやしきも、つれづれなるをりに、人やは見むとするに思ひて書きあつめたるを、あいなく人のため便(びん)なき言ひ過ごしつつべき所々あれば、いとよく隠しおきたりと思ひしを、涙せきあへずこそなりにけれ。

「枕草子 田中澄江」を読む。
この本は「古典の旅シリーズ」である。古典の舞台を巡る新しい発見の旅。美しい土地の美しい風物。自然の優美さ、人々の生活の楽しさを情緒豊かに綴った王朝女性の夢と憧れと心の軌跡を四季おりおりに訪ねてゆく。古典と旅への誘い書下ろしエッセイである。
『枕草子』は、平安時代中期に中宮定子に仕えた女房、清少納言により執筆されたと伝わる随筆である。
清少納言(966~ 1025頃)は、平安時代中期の女流作家、歌人。随筆『枕草子』は平安文学の代表作の一つです。清少納言は紫式部と同時代に活躍した。父親は有名歌人 清原元輔である。
「枕草子」は京の四季を讃える言葉から始まる。
第1段
春はあけぼの やうやう しろくなり行く、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたるくものほそく たなびきたる。
最終段(三二三段)
 わが心にもめでたくも思ふことを、人に語り、かやうにも書きつくれば、君の御ためかるがるしきやうなるも、いとかしこし。
 されど、この草子は、目に見え心に思ふことの、よしなくあやしきも、つれづれなるをりに、人やは見むとするに思ひて書きあつめたるを、あいなく人のため便(びん)なき言ひ過ごしつつべき所々あれば、いとよく隠しおきたりと思ひしを、涙せきあへずこそなりにけれ。

0 件のコメント: