世界遺産・金閣寺(鹿苑寺〈ろくおんじ〉、京都市北区)の境内で、室町幕府3代将軍、足利義満(1358~1408)が建造したとされる巨大な仏塔「北山大塔」の塔頂についていたとみられる相輪(そうりん)の破片が見つかった。京都市埋蔵文化財研究所が8日発表した。記録では七重塔と推定されるが、規模など実態は不明の“幻の塔”。その存在が初めて出土遺物から裏付けられそうだ。
この金閣寺「幻の塔」は足利義満が白河院を超える力を誇示する為に建造したかと推定される。
市埋蔵文化財研究所の前田義明次長は「北山大塔は相国寺七重大塔に匹敵する巨大な仏塔とみられる。東寺五重塔の倍程度で、日本の建築史上最も高い仏塔だった可能性がある」と話す。
駐車場西側の売店などの建て替えに伴う昨年4~7月の発掘調査で室町時代の溝から出土した。輪っか状のものが割れたような破片が三つ見つかり、最大のものは縦24・6センチ、横37・4センチ、厚さ1・5センチ。重さが8・2キロあり、表面に金めっきが施された金銅製だった。
2016年7月9日土曜日
世界遺産・金閣寺(鹿苑寺〈ろくおんじ〉、京都市北区)の境内で、室町幕府3代将軍、足利義満(1358~1408)が建造したとされる巨大な仏塔「北山大塔」の塔頂についていたとみられる相輪(そうりん)の破片が見つかった。京都市埋蔵文化財研究所が8日発表した。記録では七重塔と推定されるが、規模など実態は不明の“幻の塔”。その存在が初めて出土遺物から裏付けられそうだ。 この金閣寺「幻の塔」は足利義満が白河院を超える力を誇示する為に建造したかと推定される。 市埋蔵文化財研究所の前田義明次長は「北山大塔は相国寺七重大塔に匹敵する巨大な仏塔とみられる。東寺五重塔の倍程度で、日本の建築史上最も高い仏塔だった可能性がある」と話す。 駐車場西側の売店などの建て替えに伴う昨年4~7月の発掘調査で室町時代の溝から出土した。輪っか状のものが割れたような破片が三つ見つかり、最大のものは縦24・6センチ、横37・4センチ、厚さ1・5センチ。重さが8・2キロあり、表面に金めっきが施された金銅製だった。
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