2015年12月28日月曜日

12月27日 NHK 日曜美術館 国吉康雄 私は何回か美術館で国吉康雄の作品を見たが、国吉康雄については詳しく知らなかった。 2015年。ワシントンにある世界屈指の博物館、スミソニアンの美術館で、5か月におよぶ大回顧展が開かれ、注目を集めた日本人画家がいた。国吉康雄(1889~1953)20世紀初頭、16歳で移民として単身海を渡り、ニューヨークで活躍した。 没後60年以上をへて、再び評価され脚光を浴びた。 もの憂げな表情が印象的な代表作「もの思う女」は女性の心の内面を描いた。世界恐慌に揺れる、混乱のニューヨークで描かれた。はかなげだが強い意志を秘めたその女性は、不安を抱えて生きる人々の心をつかんで離さなかった。国吉は社会の底辺で生きる人たちを柔らかな筆遣いでとらえ、全米の美術館が選ぶ優れた画家のトップ3にも選ばれた。美術史家トム・ウルフさんは、作品は「国吉自身の大変な人生からにじみ出たもの」と読み解く。 人種差別、太平洋戦争、戦後のいわゆる赤狩りによる差別。次々に押し寄せる苦難の中で、国吉は傑作を残した。

12月27日  NHK 日曜美術館  国吉康雄
私は何回か美術館で国吉康雄の作品を見たが、国吉康雄については詳しく知らなかった。
2015年。ワシントンにある世界屈指の博物館、スミソニアンの美術館で、5か月におよぶ大回顧展が開かれ、注目を集めた日本人画家がいた。国吉康雄(1889~1953)20世紀初頭、16歳で移民として単身海を渡り、ニューヨークで活躍した。
没後60年以上をへて、再び評価され脚光を浴びた。
もの憂げな表情が印象的な代表作「もの思う女」は女性の心の内面を描いた。世界恐慌に揺れる、混乱のニューヨークで描かれた。はかなげだが強い意志を秘めたその女性は、不安を抱えて生きる人々の心をつかんで離さなかった。国吉は社会の底辺で生きる人たちを柔らかな筆遣いでとらえ、全米の美術館が選ぶ優れた画家のトップ3にも選ばれた。美術史家トム・ウルフさんは、作品は「国吉自身の大変な人生からにじみ出たもの」と読み解く。
人種差別、太平洋戦争、戦後のいわゆる赤狩りによる差別。次々に押し寄せる苦難の中で、国吉は傑作を残した。

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