「別冊太陽 鏑木清方 逝きし明治のおもかげ」を読む。
鏑木清方は、1878年に生まれ、1972年に93歳で亡くなった日本画家である。鏑木清方は1954年に文化勲章を受章している。
鏑木清方は、もともと明治時代には雑誌や新聞の挿絵画家として有名であったが、次第に日本画家として美人画を描くようになり、人気を博した。「東の清方、西の松園」と並び称される日本画家である。
特に素晴らしいのは樋口一葉と、三遊亭園朝の肖像である。
江戸の残り香をたたえた美人画と、明治の下町を写した風俗画に、東京人の郷愁がにじむ、美人画家・清方芸術の世界。江戸時代の絵画の系譜を自らの内に宿していた最後の画家である清方の、作品と生涯を追う画集である。
0 件のコメント:
コメントを投稿