「日本語教室 井上ひさし」を読む。
○ 井上ひさしさんが生涯考え続けた、日本と日本語のこと。母語と脳の関係、カタカナ語の弊害、東北弁標準語説、やまとことばの強み、駄洒落の快感、溢れる知識が、縦横無尽に語られる。
○ 「日本語とは精神そのもの。一人一人の日本語を磨くことでしか、未来は開かれない」「日本語で正確に書けない人間が英語論文を書けるわけがない。」
○ 戦後日本はアメリカのスカートの下で生きてきた。日本の外交はあって無しが如し、アメリカのご機嫌のままであった。アメリカがイスラム教の国を攻撃すれば、アメリカのご機嫌取りで、後方支援とか言って自衛隊を派遣するのが日本ではないか。
○ 日本語の起源は、弥生語ではない。もっと前に原縄文語があったに違いない。
○ 私の生活言葉は「やまことば」だ。「漢語」では一瞬ずれがある。だから井上ひさしさんは脚本は「やまことば」で書く。
○ いわゆる標準語なる言葉は軍隊で必要であって作った言葉だ。
○ 「は」「が」はどう使うか。既知の情報には「は」を未知の情報には「が」を使う。
母校・上智大学で行われた伝説の連続講義を完全再現。日本語を生きるこれからの私たちへ、“やさしく、ふかく、おもしろい井上ひさしさん”最後の言葉である。
著者略歴
井上ひさし
1934(昭和9)年生まれ。浅草フランス座で文芸部員を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」(山元護久氏との共作)が大ヒット。2010(平成22)年4月9日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
2018年5月15日火曜日
「日本語教室 井上ひさし」を読む。 ○ 井上ひさしさんが生涯考え続けた、日本と日本語のこと。母語と脳の関係、カタカナ語の弊害、東北弁標準語説、やまとことばの強み、駄洒落の快感、溢れる知識が、縦横無尽に語られる。 ○ 「日本語とは精神そのもの。一人一人の日本語を磨くことでしか、未来は開かれない」「日本語で正確に書けない人間が英語論文を書けるわけがない。」 ○ 戦後日本はアメリカのスカートの下で生きてきた。日本の外交はあって無しが如し、アメリカのご機嫌のままであった。アメリカがイスラム教の国を攻撃すれば、アメリカのご機嫌取りで、後方支援とか言って自衛隊を派遣するのが日本ではないか。 ○ 日本語の起源は、弥生語ではない。もっと前に原縄文語があったに違いない。 ○ 私の生活言葉は「やまことば」だ。「漢語」では一瞬ずれがある。だから井上ひさしさんは脚本は「やまことば」で書く。 ○ いわゆる標準語なる言葉は軍隊で必要であって作った言葉だ。 ○ 「は」「が」はどう使うか。既知の情報には「は」を未知の情報には「が」を使う。 母校・上智大学で行われた伝説の連続講義を完全再現。日本語を生きるこれからの私たちへ、“やさしく、ふかく、おもしろい井上ひさしさん”最後の言葉である。 著者略歴 井上ひさし 1934(昭和9)年生まれ。浅草フランス座で文芸部員を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」(山元護久氏との共作)が大ヒット。2010(平成22)年4月9日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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