2018年5月4日金曜日

「道楽三昧 小沢昭一」

「道楽三昧 小沢昭一」を読む。
「もう余録どうでもいいぜ法師蝉  変哲」(変哲は小沢さんの俳句名)
この本は本業と道楽の関係に及ぶ小沢昭一さん遊びの一代記である。
○ 小沢昭一さんは人生の考え方が明るく前向きなのだ。私たちも学ぶ所が多い。
小沢昭一さんは戦中派で海軍兵学校予科で苦労があった。しかし苦労をしたことを、すべてを抱え込んで、居直り道楽三昧と洒落て不良ぶっている所があるのだ。
○ 虫とり、べいごま・めんこ、相撲・野球とのめり込んでの道楽少年は、昭和4年生まれ。俳優を生業としながら、大道芸、落語、歌、俳句、釣り、競馬、まで、存分に遊ぶ。でも、もしかすると生業も遊びではなかろうかと思われる。不思議だがお酒は飲まない。 
○ 海軍兵学校予科に入った軍国少年だった小沢さんが、「歌って語って、僕の昭和史」などの公演で、軍歌も歌う話から、どれもこれも「お国のため天皇陛下の御ために死ね」という歌ずくしなんです。」そんなもんで、いま軍歌を歌いますと、どう考えてもばかばかしいといいますか。軍歌のばかばかしさは、逆に反戦歌になると思いまして、歌ってCDにもしてみたんです。”と語っていたのが印象に残る。

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