「江戸の絵を愉しむー視覚のトリックー 榊原悟」を読む。
○ 江戸時代の人々の遊び心素晴らしい。浮世を遊ぶ気持ちであろうか。
○ 内容は江戸の絵であるが、いかに人の目を愉しませるかという視点で描かれている。巻物の見方の項目でいうと、巻物は開いて見るということによる時間経緯が考慮されている作品があり、制約された条件の中で物事を動的に語るとてもいいサンプルである。
○ 襖を閉めると飛び出す虎。江戸時代の絵画の世界はアッと驚く遊び心にあふれていた。視覚のトリック、かたちの意外性、「大きさ」の効果。絵師たちの好奇心と想像力が生みだした、思いもよらない仕掛けを凝らした作品を浮世絵・戯作絵本から絵巻・掛軸・襖絵にいたるまで紹介し、新しい絵画の愉しみかたを伝える。図版多数である。
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