2018年5月10日木曜日

「人情話松太郎 高峰秀子」を読む。 高峰秀子さんにとって川口松太郎さんはまるで父親のような存在であった。高峰秀子さんが松竹映画で木下恵介監督の助手であった松山善三さんと結婚する時、お願いして川口松太郎に仲人になってもらった親しい間柄であった。 高峰秀子さんが作家川口松太郎氏との対談を軸に、人間川口松太郎の魅力を綴ったエッセーです。江戸っ子の象徴のような松太郎氏の実直な人柄が誌面から伝わり、そんな氏を心から慕っている高峰さんの様子が窺われます。幼い時から人一倍苦労をしてきた両者だけに、お互い響きあうところがあったのでしょう。 文学者との交流話から世相批判まで二人の会話がとにかく面白く、すぱっとした切り口に胸のすく思いがします。女性にはだらしがなかった松太郎氏ですが、支え続けた妻三益愛子さんへの思いには特別なものがあったようで、その深い愛情に打たれました。

「人情話松太郎 高峰秀子」を読む。

高峰秀子さんにとって川口松太郎さんはまるで父親のような存在であった。高峰秀子さんが松竹映画で木下恵介監督の助手であった松山善三さんと結婚する時、お願いして川口松太郎に仲人になってもらった親しい間柄であった。

高峰秀子さんが作家川口松太郎氏との対談を軸に、人間川口松太郎の魅力を綴ったエッセーです。江戸っ子の象徴のような松太郎氏の実直な人柄が誌面から伝わり、そんな氏を心から慕っている高峰さんの様子が窺われます。幼い時から人一倍苦労をしてきた両者だけに、お互い響きあうところがあったのでしょう。
文学者との交流話から世相批判まで二人の会話がとにかく面白く、すぱっとした切り口に胸のすく思いがします。女性にはだらしがなかった松太郎氏ですが、支え続けた妻三益愛子さんへの思いには特別なものがあったようで、その深い愛情に打たれました。

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