2016年11月12日土曜日

「静かなノモンハン 伊藤桂一」を読む。 この本は第34回芸術選奨文部大臣賞及び第18回吉川英治文学賞受賞を受賞しました。 ○ 1939年中国東北部(満州)とモンゴルの国境で日本陸軍の挑発により勃発したノモンハン戦では日露戦争の装備の日本陸軍は近代装備のソ連軍に破滅的大敗北だった。しかし日本陸軍は国民に事実を隠蔽した。 ノモンハン戦の敗北の教訓は遂に生かされなかったまま日本陸軍は精神論だけで太平洋戦争に突入した。 ○ ソ連が鉄道網で補給を準備して来たのに対し、日本軍は徒歩で行軍五日に及んでの戦いであった。 ○ソ連軍の戦車と比較して日本軍の戦車は装甲が極めて薄く砲も貧弱だった。 ○ 戦車戦では日本軍の戦車はソ連軍の近代戦車に為す所なく破壊され残りは後方へ保全の為逃亡させた。 ○ 日本軍の対戦車砲もソ連軍の放列に破壊された。 ○ 日本歩兵はソ連戦車隊(火炎放射器も装備)に肉迫、戦車に取り付いた上、サイダー瓶を使ったの火炎瓶で燃やすか、シャベルで機銃を叩いて曲げ砲身に手榴弾を結びつけて戦闘不能にする事で応戦しようとする。 ○ 日本軍はほぼ全滅に至る。やむなく撤退した部隊長は自決を強制された。僅かに生き残った兵隊も前線の状況を実情を話す事が許されなかった。 ○ この作品は軍務経験を持つ著者が三人(当時の上等兵、衛生兵、少尉)の体験者に取材したものだ。 著者はあとがきでは「多くの、死者生者の魂に、私は、とりかこまれ、励まされながら、執筆をつづけてきた、格別に切迫した経験がある。」と述べている。

「静かなノモンハン 伊藤桂一」を読む。
この本は第34回芸術選奨文部大臣賞及び第18回吉川英治文学賞受賞を受賞しました。
○ 1939年中国東北部(満州)とモンゴルの国境で日本陸軍の挑発により勃発したノモンハン戦では日露戦争の装備の日本陸軍は近代装備のソ連軍に破滅的大敗北だった。しかし日本陸軍は国民に事実を隠蔽した。
ノモンハン戦の敗北の教訓は遂に生かされなかったまま日本陸軍は精神論だけで太平洋戦争に突入した。
○ ソ連が鉄道網で補給を準備して来たのに対し、日本軍は徒歩で行軍五日に及んでの戦いであった。
○ソ連軍の戦車と比較して日本軍の戦車は装甲が極めて薄く砲も貧弱だった。
○ 戦車戦では日本軍の戦車はソ連軍の近代戦車に為す所なく破壊され残りは後方へ保全の為逃亡させた。
○ 日本軍の対戦車砲もソ連軍の放列に破壊された。
○ 日本歩兵はソ連戦車隊(火炎放射器も装備)に肉迫、戦車に取り付いた上、サイダー瓶を使ったの火炎瓶で燃やすか、シャベルで機銃を叩いて曲げ砲身に手榴弾を結びつけて戦闘不能にする事で応戦しようとする。
○ 日本軍はほぼ全滅に至る。やむなく撤退した部隊長は自決を強制された。僅かに生き残った兵隊も前線の状況を実情を話す事が許されなかった。
○ この作品は軍務経験を持つ著者が三人(当時の上等兵、衛生兵、少尉)の体験者に取材したものだ。
著者はあとがきでは「多くの、死者生者の魂に、私は、とりかこまれ、励まされながら、執筆をつづけてきた、格別に切迫した経験がある。」と述べている。

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