2016年1月28日木曜日

「日本の喜劇人 小林信彦」を読む。 これは名著だ。まさに戦後の「日本の喜劇人」に関する教科書のようだ。 喜劇人は役者の中でも最高だ。何故か。笑いの中に哀愁があるからだ。 ○私は古川緑波(ロッパ)、エノケン、森繁久弥、渥美清達の映画を随分見ました。 ○コント55号の萩本欽一はギャグ作家として努力した。 ○クレージー・キャッツは青島幸夫と言う作家を持っていたのが強みだった。 ○私は60年以上前に森繁久弥主役初演の「腰抜け二刀流」を見ました。ボブ・ホープの「腰抜け二丁拳銃」のパロディでもあり、吉川英治の「宮本武蔵」のパロディであったと思う。世の中の人が皆吉川英治の「宮本武蔵」になったら息苦しい思う。 森繁久弥の俳優人生の後半は、若い人にお説教する「爺さん」になってしまった。チャップリンの様に最後まで喜劇俳優であってほしかったな ○「トニー谷」は当時嫌われ者のキザなアメリカ二世を演じた。八方破れに見える彼の芸の裏にある影が見逃せない。 ○渥美清は若い頃結核で倒れ地獄を見た。それが芸の凄さになった。渥美清は「無知なるが故に善良な市民」を絶妙に演じた。 ○藤山寛美は「阿呆」を演じる大天才だった。阿呆にできる筈はない。藤山寛美は莫大な借金をする。人を助ける借金、騙された借金もあった。一時松竹から解雇された。しかし松竹が借金を肩代わりして藤山寛美を呼び寄せる。

「日本の喜劇人  小林信彦」を読む。
これは名著だ。まさに戦後の「日本の喜劇人」に関する教科書のようだ。
喜劇人は役者の中でも最高だ。何故か。笑いの中に哀愁があるからだ。
○私は古川緑波(ロッパ)、エノケン、森繁久弥、渥美清達の映画を随分見ました。
○コント55号の萩本欽一はギャグ作家として努力した。
○クレージー・キャッツは青島幸夫と言う作家を持っていたのが強みだった。
○私は60年以上前に森繁久弥主役初演の「腰抜け二刀流」を見ました。ボブ・ホープの「腰抜け二丁拳銃」のパロディでもあり、吉川英治の「宮本武蔵」のパロディであったと思う。世の中の人が皆吉川英治の「宮本武蔵」になったら息苦しい思う。
森繁久弥の俳優人生の後半は、若い人にお説教する「爺さん」になってしまった。チャップリンの様に最後まで喜劇俳優であってほしかったな
○「トニー谷」は当時嫌われ者のキザなアメリカ二世を演じた。八方破れに見える彼の芸の裏にある影が見逃せない。
○渥美清は若い頃結核で倒れ地獄を見た。それが芸の凄さになった。渥美清は「無知なるが故に善良な市民」を絶妙に演じた。
○藤山寛美は「阿呆」を演じる大天才だった。阿呆にできる筈はない。藤山寛美は莫大な借金をする。人を助ける借金、騙された借金もあった。一時松竹から解雇された。しかし松竹が借金を肩代わりして藤山寛美を呼び寄せる。

0 件のコメント: