2018年7月15日日曜日

「ライシャワーの日本史 エドウイン・O・ライシャワー 国広政雄訳」を読む。 ○ 1961年から1966年まで駐日アメリカ大使を務め、親日家で知られたライシャワ−博士が著した日本通史である。 ○ この本は欧米、なかんずくアメリカの読者を念頭にして書かれた。日本人以外の読者を対象に、日本がどのような経過を経て今日に至ったかを、できるだけ簡潔な形で解説したいと言うのが著者の目標であった。 ○ 日米関係はもとより朝鮮・中国といった東アジアの歴史との関わりの中で、日本はどこから来てどこに向かったのか語る。 ○ 日本神話における天照大神、邪馬台国の卑弥呼の存在から見て、元々日本は女性家長の歴史があった。その後中国の文明を受け入る事で男性家長に移行したと考えられる。 ○ 日本の古くから存在する宗教は神道である。ここで言う神は、ユダヤ・キリスト教の「神 God」 と全く異なる。この事を明確に理解しないと日本の歴史は理解できない。神道の基本は、自然崇拝、豊穣を願い、祖先神を敬い、八百万(やおよろず)の神々や自然界の霊と交渉を持つ事である。 ○ 平安時代に紫式部により書かれた「源氏物語」は世界最古の長編小説であり、世界最高の文学作品の一つである。 ○ 蒙古襲来の時、蒙古軍船は台風により難破壊滅した。日本人はこの台風を「神風」と称し、日本を「神国」と称した。これは日本人の世界観の後世の過ちとなった。 ○ 満州事変は陸軍中級将校の暴走であり、天皇及び文民内閣を事件を全く掌握できなかった。太平洋戦争のポツダム宣言受け入れ、無条件降伏に至るまで陸軍の暴走は止む事がなかった。 ○ ライシャワー博士は宣教師の子息として日本で生まれ、若くして、ハ−バ−ド大・東京帝国大・燕京大学に学んだ。現代アメリカ切っての東洋史研究者としてのバックボ−ンから紡ぎだされる歴史観は、日・米・朝・中の四極から日本という国を理解する上で意義深い。

「ライシャワーの日本史 エドウイン・O・ライシャワー 国広政雄訳」を読む。
○ 1961年から1966年まで駐日アメリカ大使を務め、親日家で知られたライシャワ−博士が著した日本通史である。
○ この本は欧米、なかんずくアメリカの読者を念頭にして書かれた。日本人以外の読者を対象に、日本がどのような経過を経て今日に至ったかを、できるだけ簡潔な形で解説したいと言うのが著者の目標であった。
○ 日米関係はもとより朝鮮・中国といった東アジアの歴史との関わりの中で、日本はどこから来てどこに向かったのか語る。
○ 日本神話における天照大神、邪馬台国の卑弥呼の存在から見て、元々日本は女性家長の歴史があった。その後中国の文明を受け入る事で男性家長に移行したと考えられる。
○ 日本の古くから存在する宗教は神道である。ここで言う神は、ユダヤ・キリスト教の「神 God」 と全く異なる。この事を明確に理解しないと日本の歴史は理解できない。神道の基本は、自然崇拝、豊穣を願い、祖先神を敬い、八百万(やおよろず)の神々や自然界の霊と交渉を持つ事である。
○ 平安時代に紫式部により書かれた「源氏物語」は世界最古の長編小説であり、世界最高の文学作品の一つである。
○ 蒙古襲来の時、蒙古軍船は台風により難破壊滅した。日本人はこの台風を「神風」と称し、日本を「神国」と称した。これは日本人の世界観の後世の過ちとなった。
○ 満州事変は陸軍中級将校の暴走であり、天皇及び文民内閣を事件を全く掌握できなかった。太平洋戦争のポツダム宣言受け入れ、無条件降伏に至るまで陸軍の暴走は止む事がなかった。
○ ライシャワー博士は宣教師の子息として日本で生まれ、若くして、ハ−バ−ド大・東京帝国大・燕京大学に学んだ。現代アメリカ切っての東洋史研究者としてのバックボ−ンから紡ぎだされる歴史観は、日・米・朝・中の四極から日本という国を理解する上で意義深い。

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