2016年3月31日木曜日

映画「小さな巨人」 (1970)アメリカ映画。原名(LITTLE BIG MAN) この映画はアメリカ原住民インディアンを讃える映画だ。 ○アメリカ陸軍は居留地に住んでいるインディアンの女性、老人、子供を虐殺した。元々インディアンはヨーロッパから来た白人と友好的だった。アメリカ政府は多くのインディアン部族と平和条約を結んだが、これらは後にすべて破棄され不毛の土地に追いやられた。 ○カスター将軍はインディアンを虐殺し、名声を上げ大統領になる野望を持っていた。功に焦りカスターの第7騎兵隊は全滅する。 ○監督アーサー・ペン 。主演 ダスティン・ホフマン。 子供のうちにインディアンに誘拐され、そのままインディアンとして生きていた男が帰宅、世の中は十数年で見違えるように変わっていた。 男の世界は劇的に変化し、わからないことだらけである一方、変わらない信念もある。 その対比に板挟みのようだ。 それは鮮烈な衝撃でもあったろうが、ちょっと笑えてくる。 必死で生きているだけなのだけど、どこかコミカルでおかしい。 ピンチに何度も助けてくれる嫁。 共に育ったシャイアン族の仲間や長老との信頼。人生とは旅のようだと、この物語は伝えている。絵巻のように続いていく西部の物語。数奇な人生を歩む男の歴史だ。 ○121歳のジャック・クラブ(ダスティン・ホフマン)は、養老院で歴史家のインタビューをうける。 幼いころ家族を殺されるが、姉とともにシャイアン族に助けられる。姉は強姦されると恐れて弟を残し逃亡するが、シャイアンたちは彼女を男の子だと勘違いしていただけだった。シャイアンとして成長したジャックは、17歳の時に白人との戦いに参加するが、救出され牧師の家に引き取られる。 敬虔なる信仰をたたきこまれるが、牧師の妻ペンドレイク夫人(フェイ・ダナウェイ)の淫乱な正体を知ると、愛想をつかして出て行く。ペテン師の薬売りメリウェザー(マーティン・バルサム)と旅をすることになるが、仲間がこのペテン師の薬で死にそうになったという女とその一党が現れ、彼女らにリンチを仕掛けられているときに彼女が姉であることが判る。 姉との生活でガンマンの才能があることがわかり、ソーダ・ポップ・キッドとして売り出す。ワイルド・ビル・ヒコック(ジェフ・コーリー)と知り合うが、人殺しができない自分に気付くと、ガンマンをやめて姉とも別れ、英語の話せないスウェーデン人の妻と雑貨商を営む。 しかし、それも失敗。そんなとき町を通りかかったカスター将軍(リチャード・マリガン)から、「西部へ行け!」と助言される。途中、インディアンにさらわれた妻を捜すためカスター将軍の偵察員になるが、ホロコーストを目の当たりにして、自分を育てたシャイアンの村に戻る。 シャイアンの妻を得て、シャイアンの夫を持つかつての妻とも再会し、幸せな生活を送るが、村が騎兵隊の襲撃をうけ、大虐殺により妻子共々全てを失う。復讐のため再度カスター将軍の偵察員となるが、カスターを殺せない自分を知る。 世捨て人として荒野で自殺をしようとしたとき、カスター将軍に再会し、また偵察員となる。カスターは、ジャックの発言の逆が常に正しいから部隊に置く価値があると言う。そしてカスターの裏をかいたジャックの思惑通り、カスターは歴史的なリトルビッグホーンの戦いへと向かい、カスターともども隊は全滅する。ジャックは深傷を負うが、シャイアンのかつての仲間に命を助けられ、その後はシャイアン族と共に生きて行く。 インタビューを終えたジャックはインタビュアーを帰し、1人になる。 ○受賞歴編集 シャイアン族の長老オールド・ロッジ・スキンズを演じたチーフ・ダン・ジョージがアカデミー賞及びゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされた。また「ニューヨーク映画批評家協会賞」、「全米映画批評家協会賞」で受賞している。

映画「小さな巨人」 (1970)アメリカ映画。原名(LITTLE BIG MAN)
この映画はアメリカ原住民インディアンを讃える映画だ。
○アメリカ陸軍は居留地に住んでいるインディアンの女性、老人、子供を虐殺した。元々インディアンはヨーロッパから来た白人と友好的だった。アメリカ政府は多くのインディアン部族と平和条約を結んだが、これらは後にすべて破棄され不毛の土地に追いやられた。
○カスター将軍はインディアンを虐殺し、名声を上げ大統領になる野望を持っていた。功に焦りカスターの第7騎兵隊は全滅する。
○監督アーサー・ペン 。主演 ダスティン・ホフマン。
子供のうちにインディアンに誘拐され、そのままインディアンとして生きていた男が帰宅、世の中は十数年で見違えるように変わっていた。
男の世界は劇的に変化し、わからないことだらけである一方、変わらない信念もある。
その対比に板挟みのようだ。
それは鮮烈な衝撃でもあったろうが、ちょっと笑えてくる。
必死で生きているだけなのだけど、どこかコミカルでおかしい。
ピンチに何度も助けてくれる嫁。
共に育ったシャイアン族の仲間や長老との信頼。人生とは旅のようだと、この物語は伝えている。絵巻のように続いていく西部の物語。数奇な人生を歩む男の歴史だ。
○121歳のジャック・クラブ(ダスティン・ホフマン)は、養老院で歴史家のインタビューをうける。
幼いころ家族を殺されるが、姉とともにシャイアン族に助けられる。姉は強姦されると恐れて弟を残し逃亡するが、シャイアンたちは彼女を男の子だと勘違いしていただけだった。シャイアンとして成長したジャックは、17歳の時に白人との戦いに参加するが、救出され牧師の家に引き取られる。 敬虔なる信仰をたたきこまれるが、牧師の妻ペンドレイク夫人(フェイ・ダナウェイ)の淫乱な正体を知ると、愛想をつかして出て行く。ペテン師の薬売りメリウェザー(マーティン・バルサム)と旅をすることになるが、仲間がこのペテン師の薬で死にそうになったという女とその一党が現れ、彼女らにリンチを仕掛けられているときに彼女が姉であることが判る。 姉との生活でガンマンの才能があることがわかり、ソーダ・ポップ・キッドとして売り出す。ワイルド・ビル・ヒコック(ジェフ・コーリー)と知り合うが、人殺しができない自分に気付くと、ガンマンをやめて姉とも別れ、英語の話せないスウェーデン人の妻と雑貨商を営む。 しかし、それも失敗。そんなとき町を通りかかったカスター将軍(リチャード・マリガン)から、「西部へ行け!」と助言される。途中、インディアンにさらわれた妻を捜すためカスター将軍の偵察員になるが、ホロコーストを目の当たりにして、自分を育てたシャイアンの村に戻る。 シャイアンの妻を得て、シャイアンの夫を持つかつての妻とも再会し、幸せな生活を送るが、村が騎兵隊の襲撃をうけ、大虐殺により妻子共々全てを失う。復讐のため再度カスター将軍の偵察員となるが、カスターを殺せない自分を知る。
世捨て人として荒野で自殺をしようとしたとき、カスター将軍に再会し、また偵察員となる。カスターは、ジャックの発言の逆が常に正しいから部隊に置く価値があると言う。そしてカスターの裏をかいたジャックの思惑通り、カスターは歴史的なリトルビッグホーンの戦いへと向かい、カスターともども隊は全滅する。ジャックは深傷を負うが、シャイアンのかつての仲間に命を助けられ、その後はシャイアン族と共に生きて行く。
インタビューを終えたジャックはインタビュアーを帰し、1人になる。
○受賞歴編集
シャイアン族の長老オールド・ロッジ・スキンズを演じたチーフ・ダン・ジョージがアカデミー賞及びゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされた。また「ニューヨーク映画批評家協会賞」、「全米映画批評家協会賞」で受賞している。

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