「中世奇人列伝 今谷明」を読む。
ここで採り上げられている人物は歴史の表面に現れない人ばかりだが、数奇な運命を辿った人達ばかりだ。
日本史上最も魅力的な時代=中世には、幾人もの知られざる才人、奇人が埋もれていた。人名事典にさえ載っていないかれらの知られざる業績、型破りな生涯を膨大な史料から掘り起こした、著者の労作である。
○鎌倉幕府に楯突き壮絶な最期を遂げた承久の乱の黒幕“法印尊長(1166~1227)。
○政治に深入りした歌人、配所で没、京極為兼(1254~1332)。
○中国をさすらい刑死の憂き目を詩を唱えることで免れた傑僧“雪村友梅”(1290~346)。
○室町時代、北朝の政治危機を収拾した女性広義門院(1292~1357)。
○室町時代飢民救済に力を尽くした勧進聖、願阿弥(?~1486)。
○将軍廃立後再任し、阿波国撫養(現在の鳴門市)で死去した。影の薄い将軍であった。足利義稙(1466~1523)。
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