2018年9月2日日曜日

「福助さん 荒俣宏」を読む。 ○お土産売り場の人形や、足袋のメーカーのマークで見かける福助さん。普段注目されることの少ない福助さんだが、この本を読めばその奥深さに納得できる。 ○ 日本では福助さんは七福神に次ぐ福の神である。 荒俣宏氏は福助さんのルーツに関する民俗学的考察、時代ごとの福助像の変遷など諸説を考察した。 ○ この福助さんの最も有力なモデルは京都伏見の呉服屋「十文字屋」の主人である。この方は頭が大きく、背が低かった。また貧しい人に施したので、多くの人に尊敬され、やがて庶民は「十文字屋」主人の人形を作るようになった。これが福助人形となった。これは江戸時代、将軍吉宗のころ成立した伝説である。 ○ 福助さんの耳は大きい。これは福耳と言って長命、裕福の印しである。 ○ 明治時代以降に福助さんを、ここまで幅広い国民的キャラクターに押し上げたのは福助株式会社の功績である。 ○ 荒俣宏氏は自分のコレクションに加え、福助株式会社の所蔵する膨大な資料を利用して、福助のすべてを明らかにした。 ○ 著者が福助人形を町のあちこちに置いて撮影した「福助さん町に出る」の町中や花畑などで撮影した荒俣宏氏のコレクションの福助さん写真はじつに楽しい。

「福助さん 荒俣宏」を読む。
○お土産売り場の人形や、足袋のメーカーのマークで見かける福助さん。普段注目されることの少ない福助さんだが、この本を読めばその奥深さに納得できる。
○ 日本では福助さんは七福神に次ぐ福の神である。
荒俣宏氏は福助さんのルーツに関する民俗学的考察、時代ごとの福助像の変遷など諸説を考察した。
○ この福助さんの最も有力なモデルは京都伏見の呉服屋「十文字屋」の主人である。この方は頭が大きく、背が低かった。また貧しい人に施したので、多くの人に尊敬され、やがて庶民は「十文字屋」主人の人形を作るようになった。これが福助人形となった。これは江戸時代、将軍吉宗のころ成立した伝説である。
○ 福助さんの耳は大きい。これは福耳と言って長命、裕福の印しである。
○ 明治時代以降に福助さんを、ここまで幅広い国民的キャラクターに押し上げたのは福助株式会社の功績である。
○ 荒俣宏氏は自分のコレクションに加え、福助株式会社の所蔵する膨大な資料を利用して、福助のすべてを明らかにした。
○ 著者が福助人形を町のあちこちに置いて撮影した「福助さん町に出る」の町中や花畑などで撮影した荒俣宏氏のコレクションの福助さん写真はじつに楽しい。

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