「新編 悪魔の辞典 ピアス著 西川正身編、訳」を読む。
稀代の毒舌家として知られたアメリカの新聞記者アンブローズ・ビアスの著書である。
🌑 真面目な方は読まないほうが良い本である。ユーモアのセンスのある方のみ読んで笑い飛ばすのに良い本である。
○ 芥川龍之介の「侏儒の言葉」に影響を与えたことで日本でも有名になった。「侏儒の言葉」には 芥川の機知だけではなく 彼晩年の「暗さ」がこびりついている。一方 本家の本作は皮肉だらけながらも 笑い飛ばす「明るさ」がある。それが軽妙洒脱さにつながっている点が本作の徳である。
○ 実際「皮肉」から見えてくる真実は常に在る又「皮肉」な視点を持つことの重要性は常に在る。皮肉屋という言葉には 余りPOSITIVEなイメージはないかもしれないが 皮肉や風刺の精神を忘れた集団が 恐ろしい事に突っ込むという例も幾つか歴史にはある。
🌑 例を挙げる。ユーモアとしてお読み下され。
「愛国者」政治家に騙され易い人。征服者のお先棒を担ぐ人。
「餌」美貌を言う。
「運命」愚者が失敗した時。暴君が悪事を行う時に言う言葉。
「王子さま」ロマンスの中では田舎娘に、現実の世界では友人たちの細君い愛情を施す青年紳士。
「関税」国内の消費者の貪欲から、同じく国内の生産者を保護するもの。(トランプ氏を予言したか。)
「政治」主義主張の争いという美名で正体を隠し、利害関係で自分のために国事を運営する。(日本の与党かな。)
「銀行預金」銀行を支えるための慈善の寄付。
「伝記」小物が大物に捧げる賛辞。
「博識」空っぽの頭蓋骨に入れる書物の埃。
「反乱」失敗に終わった革命。
「法律家」法律の裏をかく事に熟練している人。
「魔女」悪魔と盟約を取り結ぶ必要より、遥かにその上を行く、美しくて魅力のある若い女性。
「よく嘘をつく」盛んに美辞麗句を弄する。
「歴史家」広範囲にわたり噂話をするやから。
「論争」唾ないしインクを用いて行う戦闘。
2018年9月15日土曜日
「新編 悪魔の辞典 ピアス著 西川正身編、訳」を読む。 稀代の毒舌家として知られたアメリカの新聞記者アンブローズ・ビアスの著書である。 🌑 真面目な方は読まないほうが良い本である。ユーモアのセンスのある方のみ読んで笑い飛ばすのに良い本である。 ○ 芥川龍之介の「侏儒の言葉」に影響を与えたことで日本でも有名になった。「侏儒の言葉」には 芥川の機知だけではなく 彼晩年の「暗さ」がこびりついている。一方 本家の本作は皮肉だらけながらも 笑い飛ばす「明るさ」がある。それが軽妙洒脱さにつながっている点が本作の徳である。 ○ 実際「皮肉」から見えてくる真実は常に在る又「皮肉」な視点を持つことの重要性は常に在る。皮肉屋という言葉には 余りPOSITIVEなイメージはないかもしれないが 皮肉や風刺の精神を忘れた集団が 恐ろしい事に突っ込むという例も幾つか歴史にはある。 🌑 例を挙げる。ユーモアとしてお読み下され。 「愛国者」政治家に騙され易い人。征服者のお先棒を担ぐ人。 「餌」美貌を言う。 「運命」愚者が失敗した時。暴君が悪事を行う時に言う言葉。 「王子さま」ロマンスの中では田舎娘に、現実の世界では友人たちの細君い愛情を施す青年紳士。 「関税」国内の消費者の貪欲から、同じく国内の生産者を保護するもの。(トランプ氏を予言したか。) 「政治」主義主張の争いという美名で正体を隠し、利害関係で自分のために国事を運営する。(日本の与党かな。) 「銀行預金」銀行を支えるための慈善の寄付。 「伝記」小物が大物に捧げる賛辞。 「博識」空っぽの頭蓋骨に入れる書物の埃。 「反乱」失敗に終わった革命。 「法律家」法律の裏をかく事に熟練している人。 「魔女」悪魔と盟約を取り結ぶ必要より、遥かにその上を行く、美しくて魅力のある若い女性。 「よく嘘をつく」盛んに美辞麗句を弄する。 「歴史家」広範囲にわたり噂話をするやから。 「論争」唾ないしインクを用いて行う戦闘。
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