「司馬さん、みつけました。山野博史」を読む。
○ 著者は、熱烈たる司馬遼太郎のファンである。また発掘書誌学の第一人者である。企業の社内報を捜し歩き司馬遼太郎氏(1923~1996)の未発見の作品を見つける。また古書店の店頭や古書目録で掘出したり、手許に保存してあったものを再発見したり、あちこちの図書館等が所蔵する各種文献やマイクロフィルムで新たに探りあてる。まさに考古学の発掘にも似た地道な作業に埋もれた作品を見つけて世に残す事に執念を持っている。
○ 著者は司馬遼太郎氏の既刊本未収録の文業に、司馬氏の知友や仕事をめぐる逸話を交え、その風貌姿勢のを軽妙に再現する。異色の司馬遼太郎追想記である。
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